気の利いた市販菓子がなかなか見つからないのも、プネー生活の悩みどころかもしれない。
そして、スーパーの陳列棚に並んでいる、ちょっと目を引くおいしそうなパッケージを手に取ってみたら、たいていが輸入品で、少量なのに数百ルピーもの値が付いているので、しぶしぶ棚に戻す。
もともと、仕事が忙しくなってくるとスーパーで買い物する時間も惜しく、いよいよ物資が尽きてきたころに必需品のみをキラナで数点ピックアップするか、「Big Basket」などのネットスーパーで手っ取り早く注文してしまうため、ゆっくり陳列棚を見ている暇がないことが多い。
ところが先日、かなり久しぶりにキャンプ(Camp)にあるパールシー系の老舗輸入食材スーパー、「ドラブジーズ(Dorabjee's)」を訪れたところ、インドで製造・販売しているか、インド向けに生産された、インド価格のスナック菓子類が、以前よりもかなりバラエティ豊かに充実していることを発見した。
さっそくいろいろと買ってきて、ホクホクしている。
そのうち2種類を賞味して、期待を裏切らないおいしさだったので、こちらに書き留めておきたい。
その1は、冒頭の写真のタイ風(?)の海老スナック「Manora(リンク先はAmazon US)」。
タイで生産されたものを輸入しているようなのだが、カルビーのかっぱえびせんよりも海老の風味がしっかりしていて大変食べごたえあり、あっという間に一袋を完食してしまった。
その2はこちら、一時期日本でも超話題になっていたグルメ・ポップコーンをウリにする、「Popcorn Time」。
インドではグルメ・ポップコーンなるものは特にブームにもならずに、静かに到来していた。
ポップコーンと言えば、インドでも屋台フードの定番だ。
街頭でも映画館でもハイウェイのサービスエリアでも、弾けきらなかった硬いコーンが混じっているのもご愛敬の、ちょっと脂っぽいポップコーンは、塩味、バター味、チーズ味、マサラ味などとりどりに、安いので老若男女好んで食べているイメージがある。
したがって、このグルメ・ポップコーンという概念が、どれほど忠実に再現されているか興味があり、キャラメル味、チーズ味、チョコレート味と全種類、鷲掴みで買い物かごに入れたわけである。
うち、キャラメル味を賞味したが、なかなか絶妙なキャラメルのコーティング具合で、ブラックコーヒーにもよく合う。
わたしのようなグルメ音痴があれこれ言うのも的外れなので、ぜひ見つけたら味わってみて欲しい。
どちらも50ルピーちょうどで、中身も決してスカスカしていないので満足感もあり、大変おすすめだ。