ベンガルール近郊の村発:オンラインアグリビジネスを始めた女性たち
Posted on 28 Aug 2017 23:00 in インドビジネス by Yoko Deshmukh
インターネットが女性たちの大旋風を巻き起こそうとしています。
インターネットさえあれば、世界中のどんなところにいる人とも簡単に繋がることができる。
カルナータカ州ベンガルール郊外で農業に従事する女性たちが、ついにそのインターネットの恩恵を最大限に受ける時がきた。
農村の生活向上を目指すインドの団体、GREEN FoundationやMindtreeによる支援と、昨今の家庭菜園ブームの追い風を受けて「Janadhanya」というオンラインショッピングサイトを立ち上げ、主に穀物の種子を販売することになったと、「Times of India」電子版が伝えた。
Kanakapura women sell indigenous seeds online - Times of India
ベンガルール郊外のカナカプラ(Kanakapura)という村で農業に従事する女性たちにとって、起業家に転身する日が来るなど、9年前には夢のような話だった。
2008年、当時37歳だったナガラタナ(Nagarathna)さんは、この地方特産の雑穀やコメの種子を自宅に備蓄しておき、販売を始めた。
ほどなくして、近隣の村に住む13人の女性も、同じように種子の販売により生計を立てていることを知ったナガラタナさんは、GREEN基金とMindtreeに相談して、種子の販売を専門に行うオンラインショッピングサイト「Janadhanya」を立ち上げた。
今では、このサイトを通じて1人当たり年間平均8万~9万ルピーもの収益を上げている。
当初は12人だったメンバーも、現在2,750人近くまで増え、「Janadhanya」は消費者と農家を直接結び付け、公正な取引を促進するプラットフォームであると同時に、種多様性の保全に取り組む農業従事者団体に成長している。
発起人のナガラタナさんによれば、最近は農業を夫たちに任せ、妻たちはビジネスの可能性を模索して奔走している。
さらに、農村部で農業や職人業を営む女性たち4万人に訓練を施し、市場に結びつけるパイロットプロジェクトが開始したという。
インターネットでコミュニケーションこそ容易になったが、流通革命まではあともう一歩のところだろうか。
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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