動物たちのレスキュー隊を急募:プネーの団体
Posted on 04 Jun 2017 23:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh
プネーにはアクティブに活動している動物愛護団体が複数あります。
現在、まだ福岡に滞在中である。
先月末、写真家の三井昌志さんが福岡で帰国報告会と写真教室を主宰された折、懇親会の場でインドに住まう動物たちについての話題になった。
三井さんによれば、かつてヴァラナシ中を闊歩していた牛たちも、市街地から追い出されつつあるようだ。
そのヴァラナシの牛たちというのは誰かしら飼い主がいて、朝、街に「放牧」されると、夕方まで残飯等を漁って過ごし、夕方になるとそれぞれが飼い主のもとへと戻ってゆくのだという。
シッダールタ実家のあるマハーラーシュトラ州アコラ(Akola)では、まだまだ動物たちは街の主役だ。
ウシもブタもロバもイヌもサルも、ある程度は自由に行動しているし、繋がれてはいるもののゾウやウマを見かけることもある。
そうして考えてみると、いつの間にかプネー、特にわたしの住む東部の住宅街カルヤーニー・ナガル(Kalyani Nagar)周辺では、ウシやロバをあまり見かけなくなった。
代わってリスが目立つようになった。
先日、「The Better India」では、プネーで500頭以上のイヌやネコ、ウサギ、ウシ、ウマ、ブタ、そしてゾウまでも保護しているセンターを紹介していた。
Dogs, Cows, Horses, Pigs & Even Elephants – This Pune Centre Rescues over 500 Animals Each Month
センターは、怪我や病気をした動物たちを救助し、治療することを使命とする「ResQ(レスキュー)」という慈善団体が運営している。
レスキューを率いるネハ・パンチャミヤ(Neha Panchamiya)さんは、イギリスで医学修士を修得後、プネーに戻ったが、もともと動物愛護家だった彼女は、この街には存在しなかった動物の救急医療の第一人者となる道を選び、獣医師のもとで一から学んだ。
2007年にレスキューを設立以来、4万頭の動物たちを保護・治療してきた。
現在は獣医師4名、スタッフ25名に成長、2台の救急車を運行し、野良動物を含めて毎月500頭を超える動物たちを手当しているほか、里親の募集や引き渡しなどの活動に従事している。
ネハさんによると、野良動物が病気や怪我をしていると、ストレスや恐怖から、人間に対する攻撃性が高まるため、保護し、治療してやることは非常に重要だ。
さらにレスキューでは野良動物に対する定期的な狂犬病予防接種を実施している。
もっぱらの課題は、人員や設備、スペースの慢性的な不足だという。
「ResQ」ウェブサイト
「ResQ」Facebookページ
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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