※看板の隣にある「Urgent Translation」の文字に思わずドキっとしちゃう人。
バンコクっ子たちはおしゃれだが、日本(特に福岡)のように誰もが無難に均一的・画一的な服装をしているのではなく、似合う・似合わないは別として、多少奇抜なものも含めて思い思いのファッションに身を包んでいるところに好感が持てる。
今回のバンコク訪問では、日頃の疲れをすっきり解消したいという欲求もあり、連日何らかのマッサージを受けることにした。
とはいえタイ古式マッサージはプロレスの技をかけられているようで、ちょっとした緊張感が伴い、いまいちリラックスできないわたし。
バンコクと言えば、台湾発祥の若石健康法に則った、強烈に痛いが抜群に効果があることで噂の高い足ツボの指圧マッサージも有名だ。
2010年ごろにこちらで受けて以来、あの施術中の痛みと、直後の爽快感に病みつきになっている。
参考リンク:プルンチット・ハタサート(バンコクナビ)
そこで到着翌日にさっそく、チェンマイ在住日本人Nさんとシッダールタと3人で、交通の便が非常によく、ガイドブックなどには必ず掲載されている店、「プルンチット・ハッタサート(Polenchit Hatthasart)に行ってみた。
BTSスカイトレインのチットロム(Chit Lom)駅から徒歩1分ほどと至近。
ノボテル・ホテル(Novotel)側の改札を出て右手の、オサレ系カフェやアップル商品を売るショップなどの入居するファッショナブルなビルにいったん入り、エスカレーターで1Fに降りる。
建物を出たら右方向に進むと、「Mahatun Plaza」というコの字型をしたビルがあるので、その建物向かって左翼の建物2階にある。
これまたオサレ系コワーキングスペース風のお店を通り過ぎるとすぐに、「プルンチット・ハッタサート」とカタカナで書かれた看板が出ているので分かりやすい。
当日は小柄な若い女性マッサージ師が担当してくれた。
料金は1時間350バーツ、現在のレートで1,000円ぐらいだ。
ニベアクリームをたっぷりと塗りたくられるからツルツルすべる皮膚もなんのその、刺すような痛みは健在で、ビシバシとツボに効いてくる。
それでもNさんがいてくれたおかげで、雑談していたら気が紛れ、あっという間に施術時間は終了。
ちなみにわたしは施術中にスマートフォンをいじったりする行為は、心情的に好きではない。
代わりに手渡されたラミネート入りのツボ対照チャートを見ながら、痛かった箇所が身体のどの部位に当たるのかを確認しているほうが楽しい。
いっぽう我々に放置されたシッダールタは、悶絶するも手加減されずにグリグリと一層押され、「もう二度と行きたくない」という始末。
仕方がないので後日、シッダールタに用事がある際にひとりで再訪した。
今回は初日の方ではなく、たくましい感じだが笑顔がとてもキュートな別の若い女性が担当してくれた。
Nさんもシッダールタも、他のお客さんさえいなくて、ひとりツボに突き刺さるような痛みと向き合うひととき。
わたしが待っている間にマッサージを受けていた日本人グループのうち、女性が「痛い痛い!!」を連呼していたのも、もっともなことだ。
待ち時間中に背後から冷たい視線を送り続けたことを悔やみ、心の中でその見知らぬ女性に詫びたのだった。
あまりの痛みに思わず緊張してしまうと、ふくらはぎ辺りをペシッとひっぱたかれて、「ガ・マ・ン」と日本語でたしなめられる。
そして揉みながら自分で「イタキモチイイ~」と言っているのだが、いやいや、痛いっす。
また腱などに変な力が入っているとすぐに分かるらしく、「リラックス!」と何度か叱られた。
押されて特に痛かった部位は目と脳のツボで、左足よりも右足がより強烈だった。
仕事柄、左脳を酷使しているということなのだろうか。
このほか、首のツボを押された時にもかなりの痛みが走った。
ただし、これ以外の箇所はむしろ刺激が心地よく感じたことも付け加えておきたい。
なお話し相手がおらず、気が紛れなかったことを差し引いて分析すると、ツボを当てられた時の電撃的な痛みは1回目の施術の方が強く感じ、2回目はどちらかと言うと鈍痛だった。
さて、この店で働くマッサージ師の方々はいずれも、公式の資格を持つ腕の確かな方ということで、痛いが安心して任せていられる。
実際、ニベアクリームで滑りやすくなった皮膚を、あれだけの力で押し続けられるというのは、並大抵の腕前ではないだろう。
バンコク訪問時は仕事もバッチリ継続していたのだが、若石式足裏マッサージの効果か、疲れ方がいつもよりかなり穏やかで、翌朝の目覚めもスッキリ、さらに仕事も予想以上にはかどっている。
施術を受けた日から翌日にかけて、強力に揉まれた脚には青アザや赤アザが浮き出て、足の指あたりはほのかに紅が差したような赤みを帯びた。
足裏を触ってみると、筋肉痛に似た心地よい疲労感が残っている。
こちらの専門家と思われる方が運営しているブログにあるように、確かに数日間かけて集中的に通うと、かなり楽になれそうだ(ちなみにバンコクにはリンク先の「徐診療所」のほか、「木先生」という方が有名な若石式マッサージ専門治療院がある)。
タイのバンコクの若石健康法(フットマッサージ)を受けてみた。徐富弘診療所
バンコク恐るべし。
疲れをほぐすだけでなく、むしろ活力を与えてくれる若石式マッサージの虜になったわたしは、継続的に自分でも実践してみたくなり、次のような商品をアマゾンでチェックしてしまうほどだ。
官足棒 (足裏マッサージ棒):Amazon.co.jp
アズマ商事の 足ツボマッサージ:Amazon.co.jp
これなら、プネーにだって持ち帰ることができそうだ。
奥のサーバーから出した白湯をマッサージ後に出してくれる。
待ち時間にて。
日本人女性の絶叫が室内に響き渡っていた。
このほかタイ人のおばちゃんが施術を受けていた。