ジュガールが地球を救うか:ISROがソーラーパネル搭載の電気自動車を国産開発

 

Posted on 06 May 2017 23:00 in インド科学技術 by Yoko Deshmukh

「こんなのあったらいいのに」が、現実に目の前を走る日が近いかもしれません。個人的にはオートリクシャーはすべて屋根にソーラーパネルを設置した電気車両になって欲しいな。



A futuristic scene from travel photos of Lisbon, Portugal visited in 2016.
 

インド宇宙研究機構(Indian Space Research Organisation: ISRO)の技術者や科学者が、初の純国産ソーラー発電型ハイブリッド電気自動車を開発した。
もちろんISROが得意とする低予算を追求したもので、実用化に成功すれば、タタの「ナノ(Nano)」以来のインパクトを持つ自動車革命が、インドから巻き起こることになるかもしれない。

ISRO’s All-Indian, Solar Electric Hybrid Car Could Hit the Roads Soon - The Better India

インドをはじめとする新興国の経済発展に伴い、世界中で大気汚染が深刻化する中、宇宙開発に限らず、持続可能で環境に配慮した技術の研究開発に取り組んできたISROは、完全に独自の資源と専門知識を投入して完成させた、ソーラーハイブリッド電気自動車を発表した。

ルーフ部分が発電用ソーラーパネルとなっている、この自動車には、ISRO独自開発の宇宙船運搬車のために設計されたものと同じ技術で動作するリチウムイオン電池を搭載しており、まさにISROの理念とする「Jugaad」の精神を引き継いだ発明と言えるだろう。

研究開発チームは、ケーララ州ティルヴァナンタープラム(Thiruvananthapuram)のヴィクラム・サラバイ宇宙センター(Vikram Sarabhai Space Center)で現在、試乗実験中だ。
インドの自動車市場で広く普及させるため、一般庶民が入手できる手頃な価格での販売を実現すべく、コスト削減のための不断の努力が続いている。

われらがISROは、世界で最も低予算の火星探査機打ち上げミッションを成功させたことでも記憶に新しい。






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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