バンガロールで、カンナダ語非ネイティブ向けのイラスト入り特別ポスター

 

Posted on 10 Apr 2017 23:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

マラーティー語がローマ字で書かれた、こんな本があったらいいな。探してみよう。



※ポルトガル・シリーズ。
ポスターにちなんでリスボンのロシオ広場近くにある食堂の看板。
「Cachorro」という食べ物は「カチョリ(कचौरी)」の起源なのかな、
と気になったが、ポルトガルではハンバーガーのような食べ物を指す。
 

シッダールタ妹の次女で、マハーラーシュトラ州アコラに住む17歳のシッディちゃんが、生まれて初めてひとりで親元を離れ、先週からプネーのわが家に滞在している。
17歳といえば日本では高校2年生ぐらい、バイトやってたり既に彼氏もいたりして、とっくに成熟している子も多いことだろう。

しかしインドの田舎町で生まれ育ち、両親はもちろん、同居している祖父母からも常に愛情をたっぷりと受け、世の中をナナメに見る機会も必要性も皆無な中、すくすくと育ってきたこの子は、まだ精神年齢が10歳ぐらいなのではなかろうか、というぐらい幼い印象だ。

その感覚的なギャップ(本来の年齢と行動の幼さ)に、一応おばであるわたしは戸惑いがちなのだが、おじである夫はメロメロといったところか。
マナーがどうなのかな?という場面が散見されるが、注意するどころか、アコラの自宅にいる時と同様のお姫様扱いである。
おじが注意しないので、「うるさいババア」役をする理由もないし、傍観に徹するのである。
ただ、シッダールタを誰よりも慕ってくれているのはよく伝わる。

それに、わたしの成長してきた背景や、受けてきたしつけとは大きく違う環境で育った、よその子を預かっているのだから、噛み合わなくて当たり前だ。
20歳になる3年後には、ラーダちゃんの時と同様、日本に連れて行くことになっているのだが、それまでには彼女の成長が年齢に追いついてくれるよう、固唾を呑んで見守ろう。

などという日々を過ごしていたところに、このような話題を見つけた。
バンガロールに住むカンナダ語非ネイティブ向けに制作された、大変ユニークなポスターだ。
イラストを見ながら会話を追ってゆくだけでも、かなり楽しい。

Every Bengalurean Will Be Able to Relate to These Hilarious Posters Depicting Daily Life in the City

よく考えると、ヒンディ語もマラーティー語も、かなり昔からネット上の文字コミュニケーションでは、素早く会話するためデヴナーグリー文字でなくローマ字タイピングが主流だった。

このようなローマ字表記のイラスト入り会話集が、マラーティー語でもあるかどうか、ちょっと探してみよう。
それにしても、上のリンク中にある「家でプージャ(ヒンドゥー教の祈祷)があるので休みます」とかいう例文を作っちゃうあたり、インドらしさ極まれりだよな。

シッディちゃんに限らず、インドの比較的恵まれた家庭の子供たちは、親や祖父母、親戚からビシッとしつけられることもなく、ちやほやと甘やかされがちだ。
彼らは、どういったタイミングで現実社会の厳しさを思い知ることになるんだろうか。
それともインドにいる限りは、「家でプージャがあります」などという理由で会社を休ませてもらえるから、人生楽勝なのかな。






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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