デリー・メトロに太陽光発電能力のあるソーラー防音壁を設置か
Posted on 12 Mar 2017 23:00 in インドビジネス by Yoko Deshmukh
いま工事中のプネー・メトロにもぜひともこの防音壁を採用してください。
※ちなみに写真はデリー・メトロでなくて、
2016年11月に訪れたリスボンのカイス・ド・ソドレ(Cais do Sodre)駅
デリー・メトロが太陽光発電の機能を持たせたソーラー防音壁を採用するそうだ。
本日付の「The Better India」が伝えていた。
Delhi Metro’s New Solar Sound Barriers Will Not Only Cut Noise but Also Generate Electricity!
デリー・メトロ公社(Delhi Metro Rail Corporation:DMRC)はパイロットプロジェクトとして、フェーズIIIのマゼンタ(Magenta)線オクラ・ビハール(Okhla Vihar:ओखला विहार)駅とジャソラ・ビハール(Jasola Vihar:जसोला विहार)駅との間を通る橋梁に、片側だけでピーク時には1メガワットを発電できる両面受光型太陽電池(bifacial photovoltaic)を備えたソーラー防音壁を設置する。
1メガワットといえば、一般家庭およそ660世帯の年間使用電力量に相当する(Panasonicサイトより)。
この種の発電型防音壁は、オーストリアやスイス、ドイツ、フランス、イタリアなどの欧州諸国では導入例がある。
ヒンドゥスタンタイムズ紙の報道によれば、太陽光発電で得られた電力は、デリー・メトロが用い、余剰電力もDMRCグリッドに供給される予定。
DMRCでは2018年末までに太陽光発電量の規模を20メガワットに、2021年までに50メガワットまで増加させることを目標としている。
プネーのような大都市でも、ショッピングモールのような商業施設でさえ停電はまだ日常で、わたしたちは「そういうものだ」と思って過ごしている。
インドで売られている電化製品も、洗濯機をはじめとして停電対応商品が多い。
言い換えれば、停電があるからこそ「誰かが電力の供給のために尽くしているのだ」ということを意識できるのである。
だから原発なんか増やさないで、インドが一番誇るエネルギー源、太陽や地熱、そしてバイオ燃料などを使った持続可能な発電を開発させて欲しいな。
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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