インドのおどろおどろしいバレンタインデー

 

Posted on 14 Feb 2017 23:00 in ASKSiddhiのひとりごと by Yoko Deshmukh

「そこまでしなくても」とびっくり仰天の、アンチ・バレンタイン・キャンペーンが大真面目に展開される国、それがインドです。



※シッダールタ特製「バレンタイン・スペシャル」。
なんと、残りもののチャパーティーを千切りにして麺にしたものを、
バターで炒めて蜂蜜を和えた「ハニーヌードル」だって。

バレンタインデーだった。

インドでは、特に夫婦がお互いに花やチョコレートを贈りあったり、友達や同僚同士で感謝の気持ちを表現したりするほうがしっくりくる。

われらがプネーのあるマハーラーシュトラ州では、過去に極右政党シヴ・セーナー(Shiv Sena)が「インドの若者の精神を腐らせる西洋の破廉恥な悪文化」だの、「企業が恥知らずにも商業的利益を追求するためだけに推進する拝金主義的思想」だのとレッテルを貼り、バレンタインデー用のカードやギフトなどの商品を販売する店舗に投石したり、焼き討ちしたりという事件が実際に起こっていた。
また、この日にデートしている若いカップルに腐ったトマトを投げつけるなどの、子供じみた嫌がらせも横行した。

ウィキペディアによると、別の極右政党シュリー・ラーム・セーナ(Sri Ram Sena)では、2009年のバレンタイン・デーに党員が繁華街等を巡回し、デートしているカップルを見かけたら、娘の首にマンガルスートラ(ヒンドゥー教徒にとって既婚者の証)をかけて婚姻成立と宣言するか、抵抗した場合には一緒にいる男性の手首にラキー(Rakhi、ヒンドゥー教徒にとって兄の証)を結ばせるという儀式を強要したりした。
これは大きな問題となり、ネット上では主に若者たちがこれに対抗して「Pink Chaddi Campaign」と題し、同政党の党首にピンク色の下着を送りつけようと呼びかけるキャンペーンが展開された。

クリスマスやハロウィーンと並び、日本人は無抵抗に受け入れ、しかも独特の形で浸透しているバレンタイン。
誰もが無感覚に「そういうもの」として、お中元やお歳暮の延長のように、半ば義務的に祝ってしまうよりも、よくも悪しくも、その意味を考えさせられるインドのバレンタインに、すっかり慣れたわたしがいる。






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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