生粋インド生まれ、路上でたくましく生きる「デーシー(Desi)」ワンちゃんたちが、続々と海外に移住
Posted on 13 Feb 2017 23:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh
幸い、いままで一度もインドの犬とトラブルになったことがないわたしは、インドの犬たちのかわいさに1000票ぐらい投じて支持します。
インドの路上で生きる運命だったはずの犬たちが、続々と海外に「移住」しているという、すてきな話題を見つけた。
Abused on Indian streets, desi dogs are finding loving homes in the West
リンク先では、数千キロも離れ、気候も環境もまったく異なる新天地で、幸せに暮らす犬たちの写真がたくさん載っていて、思わずうらやましくなる。
ヒマーチャル・プラデーシュ州ダラムサーラーで野良犬などを保護するセンター「ピーパル・ファーム(Peepal Farm)」では、約12年前から外国人の里親が次々に犬たちを保護している。
犬の虐待や、ペットショップなどでの命の売買が横行する中、失明していたり、身体に障害があったり、年老い人間から虐げられた記憶しかない野良犬たちを、世界中の人たちが里親として引き取りに来ていることは、心温まる話の一言で片付けられない。
もともと、マスーリー(Mussoorie)を訪れていたカナダ人女性が、崖の上から少年たちに放り投げられそうになっている子犬を保護し、センターに持ち込み、後にバンクーバーに連れ帰ったことがきっかけ。
もちろん大陸をまたがる移動は、犬にとっても人間にとっても簡単なことではなく、伝染病の罹患がないことと、ワクチン接種の証明書を取得する必要があり、これには数カ月かかることもあるため、デリーから獣医師が頻繁に訪問し、協力している。
現在はインド国外でも、カナダのバンクーバーやアメリカのシカゴ、オランダなどにも、インドの保護犬を受け入れる団体が広がっている。
リンク先の記事では寒い国に「移住」した犬たちが、初めてみる雪に興奮する様子や、お洋服を着せてもらって暖かそうなベッドの上でうとうとする様子などが写真で紹介されていて、飼い主の愛情をたっぷりと受けて幸せな暮らしをしているのが分かる。
実際、インドの犬は茶色っぽい短い毛、スマートな身体にくるんとした尻尾、ぱっちりした目に、かわいらしい顔をしているこが多く、世界中で引っ張りだこなのもわかる気がする。
中には30頭も引き取ったカナダの人もいる。
野良犬を虐待する人も絶えず、人間からひどい仕打ちを受けたことのある犬たちは警戒心が強い。
里親のもとで暮らすようになっても、深い心の傷は簡単には癒えず、懐くのに時間がかかることもあるという。
それでも犬のもらい手が絶えることがないという事実に、救われたような気持ちになっている。
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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