デリーの女の子、Snapchatで命を救われる

 

Posted on 23 Dec 2016 23:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

心が折れるようなことはどんな人にもありますが、「しんどさ」の軽重は、他者との比較で測れるようなものではなさそうです。



特に大きな理由もないのに、生き続けることに疲れたような気持ちになり、何も考えずにずっと休んでいられたらいいのに、などと願ってしまうことは、誰にでも一度はあるかもしれない。
わたしはよくある。
というか、ふと気づいた時には常に、頭のどこかで「今、この瞬間に人生が終わったら、もう楽になれるのかな」と考えている。

本日付の「The Better India」では、そんなわたしなどよりもずっと深刻な事情を抱えた、デリー在住の20歳の女の子が、薬物による自殺をオンラインコミュニティ「Snapchat」にほのめかしたところ、世界中から彼女に生きることを選択するよう励ますメッセージが届き、一命をとりとめたという話が掲載されていた。

When a Delhi Girl Wanted to Commit Suicide, Here’s How a Snapchat Community Saved Her Life

わたしは、経済的な安定を追求することばかりに捉われて、自分が心からやりたいと思っていることを見失っているような気がする。
とはいえ翻訳という、信じられないくらい大好きな仕事に恵まれているので、仕事に没頭している時のわたしは、あまり余計なことは考えていない。

今月に入って少し、いつもよりも仕事に隙間ができがちになっていることが、比較的強いネガティブ感情の発生要因と思われる。
振り返ればフリーランスになってからこれまで、ほとんど隙間なく仕事をびっちり入れていて、常に仕事がフル稼働していることが普通の状態だったから、少しでも隙間が開いていることが、強い不安感に襲われてしまうようだ。
実際には、納期が比較的ゆったりした小さめの仕事がいくつか稼働しているのだが、常に「モーレツ」な状態で仕事をしてきたために、「仕事が少ない」ということが何かの「崩壊の予兆」のように感じられ、強迫観念に苛まれている。

目の前にあることを、ひとつひとつ誠実にこなし、もうひとつ自分の人生で心からやりたいこと、「いろいろな国や地方へ好きな時に出掛けて、その土地の人々と触れ合う」ことを目指し、追求していきたい。






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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