参加者数は4万3000人を超えるとされている「Web Summit」は大盛況で、初日は天候にも恵まれ20度前後の暖かな陽気となり、特に人気のカンファレンスは入場に長い行列ができて、最大2万人を収容できる広いMEOアリーナを埋め尽くすほどだ。
おかげでオリエンテ駅行きの地下鉄の車内は東京メトロかと錯覚するほどのぎゅうぎゅう詰めでなかなか大変だった。
日産ルノーのカルロス・ゴーン社長。
「東京の街とムンバイの街を走る自動運転車は、まったく異なるアプローチが必要」
参加者の大部分はポルトガル国内または近隣のスペインをはじめ、ヨーロッパ各国や、大西洋を超えてアメリカ合衆国やブラジルなどから来ている人が多く、アジア人は目立たない。
日本人らしき人はNTTなどの会社関係(おそらくヨーロッパ駐在)で来ているっぽい2、3人を見かけた程度だった。
スピーカーとしては、LINEの出澤剛(いでざわ・つよし)CEOが通訳を伴って登壇、同社の今後のサービスについて説明した。
LINEを使っている人は、インドにもヨーロッパにもほとんどいないが、今後コンテンツを充実させて利用者を増やしていくということだった。
20分間の通訳がんばった!
個人的には「すばらしい通訳者を使ってくれてありがとう。わたしたち翻訳者・通訳者がいかにビジネスシーンで大切な役割を果たしているかを、ポルトガルや世界各国からの来場者たちにアピールできたかも」とうれしくなった。
それもそうだけど、イベント全体の雰囲気が、大物登壇者が続々と現れる割には、どちらかと言うとカジュアルで打ち解けた雰囲気なので、通訳を介するとしてもジョークを交えたおもしろさがあるといいのかな、などと感じた。
コーヒー・ロボット。
インド人は、スピーカーとしてもブース出展者としても、また一般参加者としても結構来場していて、会場のあちらこちらで世界各国の人たちと活発に議論を交わしていた。
夜は「Night Summit」と称して、リスボンの下町をジャックしての大宴会が会期中は10日まで、毎晩開催されている。
予め「Web Summit」アプリ経由でメッセージをくれていた、マンガやアニメ好きが高じて日本語翻訳者を目指している、スペインの女子大学生と会った。
2、3回メッセージを交わしただけだったが、とても賢そうでしっかりした、しかも菜食主義の子で、日本語はマンガの中のセリフをいくつか知っていることと、カタカナは読めるという程度だった。
まずは最初からJLPT N1レベルの日本語能力習得を目指して勉強しながら、自分なりに関心のある日本語の本を積極的に読み漁り、同時にそれらを自分なりにスペイン語に訳す、という作業を少なくとも5年は続け、その間できればスペインの日系企業に翻訳者として就職することを目的に経験を積んでいけばどうか、と提案した。
この女の子は、やはり利発そうなスペイン人やポルトガル人の友達も連れて来ており、おかげで念願のリスボン名物のリキュール、「ジンジーニャ(Ginginya)」を味わう機会をいただいた(しかもまさにこちらのバー:「ジンジーニャ | ようこそポルトガル」)。
お酒をたくさん飲んで、とびきり陽気になっちゃった女の子もいて、自分の大学生のころのことを思い出してこちらまで楽しくなりつつ、ヴィーニョ・ヴェルデ、セルベージャ、そしてジンジーニャに心地よく酔いながら、夜も更けていった。
ポルトガル名産のコルクでコーティングしたカード入れを、
ネット販売しているという地元リスボンの男の子。
価格を尋ねたら45ユーロということだった。
名刺データ後ほどアップロード。