博多で翻訳勉強会と懇親会

 

Posted on 24 Sep 2016 23:00 in ASKSiddhiのひとりごと by Yoko Deshmukh

月並みですが、非常に難しい仕事である翻訳という仕事が、いっそう好きになりました。



※かつて住んでいた藤崎の地下鉄駅をひさしぶりに訪れる機会にもなった。


今回、変則的な一時帰国を決めたもうひとつのメインイベント、「博多で翻訳勉強会」と、その懇親会に本日、参加してきた。

博多で翻訳勉強会9月24日 - 福岡翻訳勉強会

いつもSNSでフォローし、翻訳関連の的確なアドバイスや考察を体系的かつ継続的に発信され、ずっと憧れの存在だった業界の重鎮、小林晋也(しんハム)さん、齊藤貴昭(テリー)さん、そして深井裕美子さんが来福され、各2時間、計6時間という時間を感じさせないような、非常に充実した1日集中講義を受講し、この上なく贅沢な時間を過ごした。
しかも受講料は8,000円(うち500円は震災被災地への義捐金)と、プロ中のプロから惜しみなく共有された、珠玉の内容を考えたら、とんでもないくらいの格安だ。
会場には、ほぼキャパシティ満杯となる45名あまりの翻訳者、または翻訳者としてのキャリアを検討している人たちが埋め尽くした。

さらに夜の懇親会では、ブログ等を拝読し、また東京で毎年開催されるJTF翻訳祭での講義に何度か出席し、現実的なご指南にいつも助けていただいていた高橋聡さんと、畏れ多くも同じテーブルにつくという幸運に恵まれた。
余談だが、懇親会に出席することは、セミナー受講の効果を倍増させると思う。
なぜなら、講師の方と直接お話する機会があったときに、きちんと内容を消化できていないと、まともな会話ができないかもしれないからだ。
懇親会が設定されているセミナーの場合は、予定を調整してなるべく参加したいと思った。

どなたも素晴らしい経歴を築き上げてきた方々なのに、とても腰が低く、わざわざ名刺交換をしに来てくださったことに、とても恐縮してしまい、その姿勢と自らの態度とのギャップに考えさせられた。
タイムリーにも「かさこ塾」のかさこさんが、次のようなブログ記事を投稿されていたが、まったくその通りだ。

人を見極めるとっておきのコツを発見!ダメな人間ほどマウンティングし、デキる人間ほど腰が低い - 好きを仕事にする大人塾「かさこ塾」塾長・カメライター・セルフマガジン編集者かさこのブログ

なお、このような絶好の機会を主宰してくださった「福岡翻訳勉強会」、なんと女性3名のみの細腕チーム。
どなたも日々の業務や生活もあり、わたしたちと等しく、またはそれ以上に多忙であるはずの中、この貴重な会を福岡で初めて実現してくださったことには、ただ頭が下がるばかり。

自らの業務に改善の余地が大幅にあること、知らないことだらけだったことに対する羞恥心もある。
それでも、翻訳者をやっていて本当によかったし、この仕事を一生続けたい、という気持ちがいっそう強くなった。
復習を兼ねて、本日の講義の内容を、自分なりにどう生かしていくべきかを、まとめようと思う。
同時に、このような勉強会というのは、自学自習では得られない感覚的、また対話的な情報で、知識を定着するのに効果が大きいと思う。
一時帰国のスケジュールを調整して、積極的に参加していきたいと強く思った。

帰り道では、やはりSNSで数年来フォローし、翻訳に対する独特の視点を楽しく拝読していた神戸の「猫先生」や、広島の「翻訳茶」さんとも、短時間ながらお話しできた。
思い切って人に会いに行くことは大切なんだな。






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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