*A scene from the trailer
先週末、たまたま点けていた衛星テレビの映画専門チャンネル(確かSony Max)で、2013年の作品「Shuddh Desi Romance(『生粋インド人の愛』、のような意味)」を放送していた。
ストーリーの内容自体はなんてことのない、比較的平凡なもので、途中で飽きてしまったのだが、主演女優のパリニーティ・チョープラー(Parineeti Chopra)さんがカワイイな、と気になり、グーグル検索してみたら、あのプリヤンカ・チョープラー(Priyanka Chopra)さんの従妹さん、いわゆる「チョープラー一族」の一員だった。

こちらはパリニーティ・チョープラーさん。
ところでプリヤンカ・チョープラーさんと言えば2000年の「ミス・ワールド」でもあり、近年はアメリカのドラマ「Quantico」でも、FBC捜査官を迫真の演技で魅せ、海外でも人気引っ張りだこの名女優さんだ。

こちらがプリヤンカ・チョープラーさん。わたしも大好きです。
昨日発表された、今年のミス日本のお名前も、吉川プリヤンカさんでしたね。
(Source: Wikipedia)
わたしにとってただ1点、「Shuddh Desi Romance」の中で大きく印象に残ったのは、パリニーティさん演じるガヤトリ(Gayatri)の部屋の中の様子。
典型的な中流インド女子(というか中流家庭)の部屋、という趣だったことに親近感をおぼえ、つい食い入るように観察してしまった。
若い女性の部屋だが、きれいに磨かれた全面鏡などはなく、顔面しか映らないようなプラスチック製の鏡が、針金で無造作に引っ掛けてあるだけだったり、クローゼット代わりにしているのは、日本であれば企業の更衣室などで見かけるようなスチール製のラックで、その取っ手の部分に得体のしれない布が掛けてあったり、トイレ兼バスルーム内のコンクリート打ちっぱなし感あふれる殺風景な雰囲気であったりが、「あ、これっていまだに普通なのかもな」と、わたし自身が現在もインド中流ど真ん中にありながらも、なんとも懐かしいような気分になった。

男の子の後ろにぶら下がっているのが、唯一の室内鏡。

ロッカーみたいなクローゼット。しかも、なぜか傾いている(うちのもそうだった)。
壁面に見える、パンカーの調整スイッチや、蚊取りリキッドなども、妙に懐かしい。

バスタイムが全然楽しくなさそうなバスルーム(ラブラブなこのお2人は別だろうが)。
わたしの感じる、この懐かしさのようなものは、長期滞在や現地採用などで、自ら安アパートを借りて暮らすなど、インドである程度の庶民生活をしたことがある人にしか理解できないだろう。
と同時に、(この作品中の女の子はどうだか知らないが)「キャリア志向が強く、購買力が旺盛になりつつある中流女性たちは、本当はこんなごちゃっとした室内ではなく、スッキリしたインテリアを整えたいはず。イケア(IKEA India)にはひとつ、インドで踏ん張ってもらいたいものだ」などと思いを巡らせた。
あ~、早くプネにもイケアができないかなぁ。
※第1号店はテーランガーナー州ハイデラーバードにオープンする予定。
Shuddh Desi Romanceのトレイラー