*The photo credit for "Journey from the Unexplored to the Explored,"
where we can enjoy the amazing pictures from their trip to Meghalaya.
かなり以前に、このお祭りの記事をどこかで目にした記憶がある。
しかし、実に5カ国にまたがる壮大なものだったなんて、とんと知らなかった。
インド北東部メガラヤ州ジャインティア(Jaintia)という丘陵地帯で毎年開催される川のお祭り、「ベフデインクラム(Behdeinkhlam)」は、この周辺に祖先の代から住み続けてきた人々が守る信仰をもとにしているもので、毎年盛大に祝われる。
川を舞台に繰り広げられる、この祭りには、自然の輪廻を願って聖なる川の水で身を清め、またその恵みに感謝するという意味があるが、近年は、その河川を利用する周辺5カ国、すなわちインド、ネパール、ブータン、バングラデシュ、そしてミャンマーの人々も加わり、ますます大規模に祝っているという。
本日付の「The Better India」ブログ版が伝えていた。
TBI Blogs: A Look at How Shillong’s Nadi Festival Used River Systems to Mediate Policy Between 5 Countries - The Better India
詳しい祭りの描写は元のブログ記事に譲り、ここでは割愛する。
この祭りを機に、文字通り川を挟んだ5カ国の政府要人が一堂に会し、政策について協議したり、地方言語、伝統料理や芸術、文化といった遺産の保護についてアイデアを出し合っているのだという。
参照元のブログ記事では、(もともと1つの国であった)バングラデシュとインドとの間には無数の共通する文化や歴史が存在することは言うまでもなく、ネパールとインドとの間では6,000本もの河川系を共有していることなどに触れ、
「地図上には政治的な国境が引かれているが、数えきれないほどの世代にわたって、この地に根を下ろしてきた人たちにとっては、文化、貿易、そして共生の場としての川があっただけで、その川の恵みをともに享受し、生きてきただけなのだ」という言葉があった。
いつか、韓国側から北朝鮮との国境近くにある「非武装地帯(DMZ)」を観光で訪れた時、目と鼻の先に見える北朝鮮領に、わたしたちは入って行くことができないのに、大空を飛ぶトビや渡り鳥たちは、悠々と国境を越えてゆくのを目にして、人間を縛り付けているのは、ほかでもない人間なんだよな、ということを考えたことを思い出した。