安くておいしくてお気に入り、カルヤニナガルの「ペルシアン・ベーカリー」

 

Posted on 30 Aug 2016 23:00 in ASKSiddhi独断うまい店 by Yoko Deshmukh

いつも店番をしているおじさんも笑顔がすてきで、とても気持ちよく買い物できるところも魅力です。



プネの有名ベーカリーと言えば、キャンプ(Camp)の老舗で、1955年からパールシー(拝火教徒)の人が経営しているという「Kayani Bakery(カヤニベーカリー)」。
バターサブレの「Shrewsbury Biscuits(シュルースベリー・ビスケット)」が特に人気で、最小単位250グラム(1[エイク]パオ)から買える。

ただし支店を一切置かないので、いつ行っても大混雑、しかも日曜日は閉店しているので、なかなか買いに行くタイミングが掴めずにおり、めったに食べることができなかった。

そんな折、散歩のときに偶然見つけたベーカリーが、カルヤニナガルのその名もずばり「Persian Bakery(ペルシアン・ベーカリー)」。
 


われらがプネの羅針盤、よっすぃ~によれば、本店はカヤニベーカリーとガチ対決するキャンプにあるようで、しかも設立1921年と、カヤニベーカリーよりもっと歴史が古い。
恥ずかしながら、最近までとんと知らなんだ。
 


「1921年創業」の文字が


ただしカリヤニナガルのほうは支店のため、店内で焼いているわけではないようで店舗は小さく、商品ラインナップも日によって異なり、お気に入りのものがある時と、ない時がある。
しかし、わたしの大好物であるシュルースベリー・ビスケット(70ルピー)は、やはりみんなにも愛されているようで、たいてい売っている。
 


シュルースベリー・ビスケット


食パン類(20ルピーから)やピザ生地(20ルピーから)も、プネのスーパーなどで売っている安いパンみたいにパサパサしているようなことはなく、しっかりした味をしている。
しかも、あれもこれも、たくさん買っちゃったな、という日でも、会計が300ルピーに到達することはめったにないほどリーズナブル。

ベーカリーといえば数日前、「(乱暴に分けると)イランあたりから西のパン圏(ヨーロッパ諸国を除く)では、毎日食べる平焼きパンを外注している。つまり自宅から小麦粉などの原料を持ち込むだけで、その家族の分を大きなオーブンで焼いてくれる人が、町辻の至るところにいる。しかしおそらくアフガニスタンあたりぐらいから東のインド北部を含めたパン圏では、自宅で毎食のパン、つまりローティやチャパティを作っている。なぜ古代から職業を細かく役割分担してきたインドにおいて、パン焼き専門職の人はいないのだろうか。それとも、わたしが知らないだけなのだろうか」という疑問が湧き起った。
少なくとも、わたしが知っているマハーラーシュトラ州の家庭では、チャパティは必ず自宅で焼いている。

この謎については、引き続き調べてみよう。
 


いまはすっかり寂れたシネプレックス、
「Gold Adlabs」の前の通り、「カルヤニ・ベジ(Kalyani Veg)」レストラン並び。



隣には競合(?)ベーカリー、「Br○○d Story」が。
競争がお好き?






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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