福岡から友達が訪ねてきてくれた先月末、「われらがプネの羅針盤」よっすぃ〜の先導で、かなり久しぶりに旧市街ラクシュミー・ロード(Laxmi Road)の路地裏にある、女性の買い物天国「トゥルシーバーグ(Tulsi Baug)」を訪れた。
その日は午前中から天候が安定せず、ちょうどプネ最大の野菜小売市場、マンダイ・マーケット(Mandai Market)の駐車場に着いたぐらいの時間に雨が降ってきて、プネ初心者(というかインド自体まったくの初心者)であった友人にとって、コンディションはあまりよくなかったものの、まずは、まだ開店していない店が多く、閑散としたトゥルシーバーグを一巡してから、よっすぃ〜オススメのさとうきびジュースで一息入れた。

さとうきびジュースといえば、わたしは台車の上に載った頑丈な手押し歯車で、ギリリと茎をのし、出てきた液体をグラスのチャーイカップに注ぎ、ライムをキュッと搾ってもらう、というスタイルのものしか、これまで飲んだことがなかった。
このようにして搾った、さとうきびジュースは、ガツンとした甘さが「グルコースを摂取しているな」ということを強く意識させる。
ところがこちらの店は、まずは10ルピーで食券を購入してから、奥のカウンターに渡すと、中にいる人がさとうきび絞り機がジュースを絞り、それを紙コップに入れてボーイさんが持ってきてくれるという、(わたしにとっては)斬新なカフェスタイル。
さらっとしていて飲みやすく、「さとうきびエキス入りジュース」といった味だ。
テーブルの上には食塩も置いてある。
店内も小ぎれいなので、暑い日などホッと一息つくのによさそうだ。

さとうきびジュース屋さんからの眺め。
雨が止んできた。
ちなみにスマホのジオタグによれば、このさとうきびジュース屋さんの位置情報は、だいたいこのあたりのようだ。

マンダイ・マーケット駐車場付近。
このあたりはマラーティー語の看板しか見当たらない。

豊富なイヤリングやピアス、アクセサリー類。
1個10ルピーなどからある。
トゥルシーバーグは、「女性のための市場」とされるだけあって、宝飾品から、パンジャービードレスのマテリアル(布地)、サリー、クッションカバー、キッチン用具まで、様々なものが色とりどりな商店の店先に所狭しと売られている。
ちなみに、わたしはこのような場所に来ると、急に「値切り欲」がスイッチがオンとなって、脳から「定価で買うだと?とんでもない!」という強い指令が発出されてしまう。
しかし、もともとトゥルシーバーグは、値段交渉などしなくても、かなり良心的な価格設定となっていること、それに今回は、せっかく観光に来てくれた友達の楽しいお買い物のひとときを、わたしの値切り交渉で台無しにしてしまうのがためらわれたことから、黙って見ておくにとどめた。