ISRO、1台に20基の衛星を搭載したロケット打ち上げと軌道入りに成功
Posted on 21 Jun 2016 23:00 in インド科学技術 by Yoko Deshmukh
インドの宇宙開発にかかっている費用は、欧米先進国のおよそ10〜20分の1とも言われる低予算です。
インド宇宙開発機関(Indian Space Research Organization:ISRO)がアーンドラ・プラデーシュ州シュリハリコタの宇宙センターから打ち上げた主力ロケットに搭載された20基の衛星が21日、無事軌道に乗った。
'Job Done,' Says ISRO After Placing A Record 20 Satellites To Space: 10 Facts
NDTVによれば、ISRO打ち上げミッションにおける最新の進展状況は、以下8点となっている。
1. 極軌道衛星ロケット(PSLV)のミッションに成功(キラン・クマールISRO会長)
2. 今回打ち上げられた320トン級PSLV「C-34」は、カナダ、インドネシア、ドイツ、アメリカから委託された17基の小型衛星を搭載、中でも高解像度の画像を撮影できるインドの地球観測衛星、727キロの「カートサット(Cartosat)」が目玉で、いずれも軌道を周回
3. インドからはまた、2基の学術コミュニティ共同構築衛星、「サチィヤバーマサット(Sathyabhamasat)」と「スワヤム(Swayam)」も打ち上げ
4. アメリカからは、グーグル(Google)子会社のテラベラ(Terra Bella)製「第2世代スカイサット(SkySat Gen-2)」地球画像・高精細ビデオ撮影用衛星を含む、13基の小型衛星が委託
5. 今回打ち上げられた20基の衛星の総重量は約1,288キロ、コストは他国の宇宙機関の約半分
6. インドの「カートサット」から送信される画像は、地図作成、都市部や農村部、沿岸部の土地利用、水資源の配分などの把握といった用途を想定
7. ISROが単一のロケットに10基を超える衛星を積載して打ち上げたのは今回が初(2008年に10基の衛星打ち上げに成功)、インド以外には現時点でロシアが、2014年に単独ロケット「ドニエプル(Donepr)」が37基の衛星を打ち上げ世界記録を樹立
8. これまでISROは約20カ国74基の衛星を受託打ち上げし、およそ1億ドルの収益を獲得
参考記事
インド宇宙産業、低コストを売りに世界市場へ (AFPBB)
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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