ケーララ州産ココナッツワインが熱い
Posted on 24 Jan 2025 21:00 in インドビジネス by Yoko Deshmukh
フィリピンにも「トゥバ」と呼ばれるココナッツワインがあるんだな。The image is from "Unsobered".
ケーララ州で、元公務員のセバスチャン・オーガスティン(Sebastian P Augustine)氏が造るココナッツワインが注目されている、という話題を見つけた。
Meet the Kerala farmer brewing India’s first tender coconut wine
セバスチャン氏は退職後、コッタヤム(Kottayam)のベンパリー(Vempally)で農業を始め、ゴム、コショウ、カカオ、ココナッツ、ドラゴンフルーツやアボカドなどを栽培。
2000年代初頭、畑のココナッツの木がダニ害に遭い、侵食を抑えるためにカリク(karikku、柔らかい果実)を摘み取るようになった。
ここで入手できた大量のカリクを原料に造られることになったのがワインだ。
以前、食品加工の研修を受けていた際にジャックフルーツからワインを醸造する方法を学んでいたこともあり、2004年から自家製のカリク・ワインを醸造、同じ方法を用いた。
ワインの原料にはカリクのほか、ペクチンを確保するためドラゴンフルーツ、ジャックフルーツ、マンゴー、パイナップルなどの果汁がおよそ25%含まれている。
250リットルのワインを造るのに、およそ1000個のココナッツが必要。
ワインのアルコール度数は12.5~15%で、発酵には10~28日かかる。
「ココナッツの水と果肉は、ブドウに比べて発酵にそれほど時間がかからない」とセバスチャン氏。
2007年、セバスチャン氏はワインの特許を取得するも、州政府が「ケーララ小規模ワイナリー規則(Kerala Small Scale Winery Rules of 2022)」を可決した2年後の2024年までライセンスを取得できなかった。
この規則では、アルコール度数15.5%までのトロピカルフルーツをアルコール発酵させた製品である「ホルティワイン」の生産が許可される。
ケーララ州飲料公社(BevCo)の販売店でのみ取り扱いする。
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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