ディーピカーさんのうつ闘病体験に寄せて

 

Posted on 05 Jan 2025 21:00 in うつとわたし、そしてインド by Yoko Deshmukh

ひとりひとりの症状はまったく異なるのだなということはよくわかります。みんなにハグだよっ。



インドと深く関わるようになって、今年で早くも20年を迎える。
それは、インド移住の少し前に訪れた、うつとの戦いの歴史とほぼリンクしている。

このシリーズは、今まさに「顕在性うつ状態」で「全般的不安障害」という診断を受けて、微量ながら毎晩服用の薬を処方され心の病気と闘っているわたしが、不定期だが覚悟を持ってつづっている。
日によって気分の浮き沈みがあるため、つづれない日もあると思うし、その分量も変化するし時間軸も前後し、また、後日もろもろ加筆修正することも大いにあり得る。
いつも通りの「インドよもやま話」に戻る日もあると思うが、このシリーズは、いずれきちんとした形でまとめる予定である。


*****

メンタルヘルスは、「すっきり快癒した」とはなかなか言えるものではないだろう。
少なくともわたしの場合はそうで、終始脳内は灰色の雲に覆われており、時折薄日が差すことはあっても、それはつかの間で、大慌てで洗濯をしようにも、再び土砂降りに見舞われてしまうのである。

このため、わたしは以下のディーピカー・パードゥコーン(Deepika Padukone)氏のインタビュー記事にあるように、自身のメンタルヘルスを注視せざるを得ない状況にあることはとてもよく分かる。

Deepika Padukone On Battling Depression: "It Made Me A Better Person"

これはパードゥコーン氏が昨年、ファッション誌「Vogue」(インド版)によるインタビューに応えた記事だ。
「私にとってだけでなく、介護者にとっても辛い経験だった。再発しないよう、また同じ状態に陥らないように、日々努めている。(中略)この経験によって、私は自分の本当の使命を見つけることができた」と語るパードゥコーン氏。

「たとえ完全に理解してくれなかったとしても、共感し、支え合い、忍耐強く接してくれる人たちに囲まれてきたことを当たり前のことだとは思っていない。一方、メンタルヘルスは身体的な症状と同様の理解をまだ得られていない。人間は目に見えるものにしか反応しないものだ。つまりメンタルヘルスの理解を促すよう努力し続けなければならない」と付け加えた。
夫で俳優のランヴィール・スィン(Ranveer Singh)氏はともに出演したトーク番組で、「(妻の様子がおかしいのを見て)自分が無力であると感じ、彼女の両親など周囲の人の支援や助言を仰いだ」と話す。

心の病気を抱える人もその家族にとっても、理解者が多ければ多いほど頼もしい。

※直近1週間の気持ち: 劣等感、無気力
*Current set of medications: Serlift 25mg(自己判断で少しずつ減薬中)






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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