広いインドにただひとり、トラック野郎たちのために奮闘する女性技師

 

Posted on 27 Apr 2016 20:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

この絵がまたなんとも言えません。



職業社会における女性の活躍の場が乏しいと言われている日本よりも、女性に不利な状況と言わざるを得ないインド実業界。

*The photo from Your Story

今月付Your Storyが、そんなイメージを覆す女性を紹介していた。

Meet Shanti Devi, the only woman truck mechanic in India

シャンティ・デヴィ(Shanti Devi)さんは、現時点で分かる限りインド唯一の女性トラック点検技師として活躍している。

「トラックのタイヤ交換を始めると、人々は驚きを込めた奇異の目で私を見る。でも私は、世の中に男性だけの仕事、女性だけの仕事などというものは存在しないと思っている。他人の尺度ではなく、自分の信念に従うまでだ」と語るデヴィさんの仕事場は、面積75エーカー、アジア最大のトラック輸送中継拠点とされ、毎日2万台あまりのトラックが往来するデリーのサンジャイ・ガンディ・トランスポート・ナガル(Sanjay Gandhi Transport Nagar:SGTN)。
デヴィさんは夫婦で、この職業に従事している。

もとは、このトラック中継拠点で茶店を経営していたが、日々、男たちの作業を見守るうちに、点検業務に興味が湧いてきたのだという。
家族のために食事を作ったり、繕い物をしたりする仕事の延長で、日々タイヤのパンクを修理する。

このようなニュースに接するたび、何気ないインドの日常で目にする光景が、必ずしもわたしが想像するほど悲惨な背景を背負っているものではないのかもしれない、むしろそのように決めつけてはいけないと思える。






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



Share it with


User Comments