職業社会における女性の活躍の場が乏しいと言われている日本よりも、女性に不利な状況と言わざるを得ないインド実業界。
*The photo from Your Story
今月付Your Storyが、そんなイメージを覆す女性を紹介していた。
Meet Shanti Devi, the only woman truck mechanic in India
シャンティ・デヴィ(Shanti Devi)さんは、現時点で分かる限りインド唯一の女性トラック点検技師として活躍している。
「トラックのタイヤ交換を始めると、人々は驚きを込めた奇異の目で私を見る。でも私は、世の中に男性だけの仕事、女性だけの仕事などというものは存在しないと思っている。他人の尺度ではなく、自分の信念に従うまでだ」と語るデヴィさんの仕事場は、面積75エーカー、アジア最大のトラック輸送中継拠点とされ、毎日2万台あまりのトラックが往来するデリーのサンジャイ・ガンディ・トランスポート・ナガル(Sanjay Gandhi Transport Nagar:SGTN)。
デヴィさんは夫婦で、この職業に従事している。
もとは、このトラック中継拠点で茶店を経営していたが、日々、男たちの作業を見守るうちに、点検業務に興味が湧いてきたのだという。
家族のために食事を作ったり、繕い物をしたりする仕事の延長で、日々タイヤのパンクを修理する。
このようなニュースに接するたび、何気ないインドの日常で目にする光景が、必ずしもわたしが想像するほど悲惨な背景を背負っているものではないのかもしれない、むしろそのように決めつけてはいけないと思える。