ある大ヒット映画のロマンチックなシーンがもたらした「災害」

 

Posted on 09 Nov 2024 21:00 in エンターテインメント by Yoko Deshmukh

あこがれる気持ちもわかるけど、本当に電話しちゃうんだ。純粋な人が多いのかな。



今年のディワーリー当日に公開され、大ヒット中のシーヴァカルティケヤン(Sivakarthikeyan)主演映画、「Amaran」が、チェンナイの学生にとんでもない「災難」を引き起こしていることが分かった。

‘Amaran’ effect: How a romantic scene is causing trouble for this Chennai student



 

Amaran(Immortal)」は、実在する人物を描いたタミル語の戦争映画で、「India's Most Fearless: True Stories of Modern Military Heroes」を原作としている。

映画に何の関係もない一般市民のVさんはその日、自分のスマートフォンに着信が殺到していることに気付いた。

すべては、映画のワンシーンから始まった。
そのシーンとは、ヒロインが自分の電話番号をくしゃくしゃに丸め、ヒーローに投げるというもの。
Vさんによると、画面に一瞬だけ映ったのが、自分の番号だったという。

すっかり勘違いして電話をかけてきた人たちは、口々にヒロイン(Sai Pallavi)さんとの会話を求めたり、演技を褒めたりした。
しかし、その数があまりにも多かったので、Vさんはディワーリーというのに着信音をミュートにしなければならなくなった。

「翌朝になって確認すると、インド全土、さらには海外からも知らない番号から100件以上の不在着信と数件のボイスメッセージが届いていた。その翌日も着信は鳴り止まず、一部の人は映画が取り上げた実在の人物と思い込んで話をした」と困り果てたVさんは語る。

さらに悪いことに、誰かが発信者識別アプリTruecallerに、Vさんの番号を映画の登場人物であるかのように登録、さらに着信が殺到するようになった。
そこでVさんは、ソーシャルメディアで映画監督のRajkumar Periasamy氏と主演俳優に、映画で使用された電話番号は自分のものだと訴えている。

Vさんは契約している通信会社の「Airtel」にも対応を求めている。
ちなみに、Vさんはこの映画を見ていないそうだ。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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