失われたサリーのよさをソーシャルメディアで復活させるインフルエンサーたち

 

Posted on 03 Sep 2024 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

こういうインフルエンサーって大歓迎だよね。画像はわたしのインスタグラムの「Saved」リストに保存している、お気に入りで参考にしたいサリーの巻き方や着こなしです。



ネットの海を泳いでいたら、わたしのインスタグラムのタイムラインでお馴染みのサリー・ファッショニスタたちを紹介する記事を見つけた。

The lost art of saree draping and how social media influencers are modernising this traditional garment to fit trends

インドでも、伝統服であるサリーを自分で着付けられる人はどんどん減っている中、「失われたサリーのよさをソーシャルメディアで復活させ、トレンドにマッチした衣類へとアップグレードさせたインフルエンサーたち」というタイトルで、「サリー界の並み居るファッショニスタたち」から、サリーを楽しくするクールなアイデア、そしておすすめの書籍までを紹介している。

世界有数の億万長者、アムバニ(Ambani)家をはじめとする著名人やセレブの着付けを手がけるドリー・ジャイン(Dolly Jain)氏は、パーティーに着付けて行きたいドレス風ドレープに定評がある。



Dollyさんは丁寧な解説つきサリードレープのチュートリアルも、
豊富にアップされている。
 

「ドレープ・セラピー」のパイオニア、「サリー・アーキテクト」、そして「アプサラ」として活動するナターシャ・タサン(Natasha Thasan)氏は、文化的背景や性別に関係なく、サリーはすべての人が着用するべきだと提唱している。
スリランカにルーツを持つナターシャさんによる「1分以内にスタイリング」を謳うチュートリアルは、現代の世界でサリーを着ることの意味を再定義している。



Natashaさんと言えば「1分以内ドレープ」技だ。
 

プージャ・ジャガディーシュ(Pooja Jagadeesh)氏は、比較的後年になってからサリーを身に着けるようになったことから、自らのライフスタイルに取り入れる方法を模索する中で、仕事や旅行に気軽に着られるドレープ方法を考案している。



Poojaさんはサリーのセンスも一流だ。
 

「サリー・スタイリスト兼ドレープ・アーティスト」のアシュウィニ・ナラヤン(Ashwini Narayan)氏は、「サリーは永遠」をテーマに、サリーと手織り工芸品を通した持続可能なライフスタイルを提案する。



Ashwiniさんのドレープ動画もずいぶん参考にした。
涼しい顔して、けっこう難しいってことも、よく分かった。
 

またブランドとして、「The Saree Sneakers」は、スニーカーとサリーを組み合わせるというアイデアを人々に投じている。

スリランカのデザイナーブランド、「Urban Drape」はクロップドトップと組み合わせたサリーを紹介する。
わたしも一時期、パーカやジャージっぽいスポーティーなブラウスを物色していたものだ。

書籍では、アーティ・カウラ(Aarti Kawlra)氏はエッセイ「Sari and the Narrative of Nation in 20th-Century India」の中で、20世紀初頭の民族主義運動においてサリーが「インドらしさ」の象徴として登場した経緯について書いている。

最後は「伝統と現代ファッションを融合させた革新的なスタイリングのおかげで、サリーが復活を遂げていることは疑いない」とまとめている。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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