貴重な水資源を極力使わず大気汚染を緩和するには

 

Posted on 21 Feb 2024 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

ポイ捨てしてるそこのキミ、他人事じゃねぇぞ。



深刻化する大気汚染を防ぐため、道路に散水する対策を講じることで、ますます水不足が深刻化するという事態を招きつつあるという記事を見つけた。

Is it worth spending 15.49 lakh litre water daily to clean the city?

深刻な水不足と隣り合わせのインドでは、例えば大都市ムンバイーに水を供給するナシック(Nashik)県付近の貯水池は、これから始まる夏を前に空になりかけている。

一方、舞い上がる粉塵を抑え、大気汚染を軽減するために、を道路に散水する取り組みが実施されており、1日およそ155万リットルもの貴重な水を費やすのに見合う価値があるのか否かが議論されている。

また散水だけでは、ムンバイーで排出される汚染物質の33パーセントを占めるとされる産業排気ガスや車両排気ガスなど、は当然取り除けない。

処理水などを活用する道路の洗浄と、車両の排出基準の厳格化、公共交通機関の利用促進、グリーンイニシアチブの実施など、住民全体の意識改革が必要とされる。

散水に変わるソリューションとして、真空タンクに粉塵を吸引するバキューム車が導入されている。
路面から塵や破片、ゴミを効率的に除去しながら、最低限の水をミスト状に散布する。

公共交通インフラへの電気バスまたはハイブリッドバスの導入も進んでいる。

廃棄物管理については、野焼きや埋め立て地での焼却による排出を削減すると同時に、廃棄物の発生を最小限に抑えるためにのリサイクルと堆肥化を奨励する。

その他、大気質の監視や、建設活動による粉塵汚染に関する規制強化が挙げられ、最後に住民ひとりひとりの意識向上と関与に言及されていた。

いつも思うことだが、車両からの排出を含む社会および産業レベルの排出はもちろんのこと、個人がなるべく廃棄物を発生しないこと、また発生した廃棄物を、ポイ捨てを含めて公共の場に遺棄しないことが絶対に必要だ。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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