インドの水質汚染対策に活躍する技術

 

Posted on 13 Feb 2024 21:00 in インド科学技術 by Yoko Deshmukh

革新的な技術を導入するのはすばらしいことだけど、ゴミを平気で垂れ流すやつらを取り締まらないと、汚染源はなくならないよね。



近年は、インド国内の河川や湖沼での水質汚染対策に、ロボットが活躍している。
これについて中国(香港)を本社とする海洋技術スタートアップ、クリアボット(Clearbot)が自社の自律ロボットボート群を配備しているという記事を見つけた。

This startup wants to use robot boats to clean India's polluted waters

Clearbot- Creating the future of ocean mobility(公式サイト)

共同創設者兼CTOのウトカルシュ・ゴエル(Utkarsh Goel)氏によれば、がれきで詰まった水路の清掃活動に従事する、インドネシアのサーファーたちを支援する学生らの取り組みから誕生した同社は、2019年にシダント・グプタ(Sidhant Gupta)氏と共同設立した。
同社の経営を通じ、世界中の海洋を正装する持続可能なインフラへの、緊急の需要があることが明らかになった。
すでにインドと香港に13隻のロボットボートを配備、大量の廃棄物の回収に成功している。
また新開発の大型ボートは、廃棄物収集能力がこれまでの2倍になると期待されている。



 

同社は昨年9月、メガラヤ州シロン(Shillong)の湖で実施したパイロットプロジェクトで、わずか3日以内に600~700キログラムの廃棄物を除去する能力の実証に成功した。
現在はカルナータカ州バンガロール近郊の湖でも清掃プロジェクトに取り組む。

同社によると、インドでは(海域にも)膨大な量の廃棄物があり、製品の性能を試すのに格好の対象となっている。
実際、深刻な水質汚染の課題に直面している。
2022年に中央公害防止委員会(Central Pollution Control Board)が発表した報告書によると、主に産業廃棄物、未処理の下水、農業排水によって、全国の地表水の70パーセント以上が汚染されている。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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