インド企業が掲げる、アジア太平洋地域きっての昇給率は

 

Posted on 02 Nov 2023 21:00 in インドビジネス by Yoko Deshmukh

インドで会社員をしていた10年以上前ですら、毎年の昇給率にたまげていたものです。



インド企業が来年までに従業員に対して予定している昇給率は、平均9.8パーセントに上るとの分析を伝える報告書があった。

Indian firms may raise employee salaries by 9.8% in 2024, says WTW report; here's all about job market projection

WTWが発表した給与予算計画に関する報告書がまとめた。
インド企業が来年予定している昇給率は、2023年の10パーセント増とほぼ同水準にあたり、アジア太平洋地域でも突出している。

その要因のひとつとして、人口が若く成長を続けている経済国として、充実した労働力と相まって、各社間で優秀な人材獲得のための熾烈な競争を引き起こしており、求職者に魅力的な報酬額を提示する必要性に迫られていることが挙げられる。
また、国内企業の多くがテクノロジーなどの急成長分野で事業を展開しており、そうした各社は充実した報酬パッケージを提供する傾向にあること、最後に、政府が主力産業の成長と雇用創出を促進するための措置を実施、経済の発展と賃金上昇を促進するように働きかけていることも挙げている。

給与上昇はまた、インフレの加速傾向と切っても切れない関係にある。

世界中の政情不安定な背景の中にあっても、インド企業は大幅な給与引き上げを実現している中、メディアやゲームを含むテクノロジー以外には金融サービスや小売業での賃金上昇が著しい。

WTWの報告書は、150か国の企業からの3万2,000件を超える回答で構成されている。
中でもインド企業は708社という多数が参加、これは各社が給与予算計画の重要性を強く認識していることを表しており、従業員に競争力のある報酬パッケージを提供するという強い意志の表れであるとしている。

インドに次ぎ高い増加率が見られたのは、いずれもアジア太平洋地域であるベトナムの8パーセント、中国の6パーセント、フィリピンの5.7パーセント、タイの5パーセントとなっている。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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