インドで初めてAIチャットボットを導入した報道チャンネル

 

Posted on 25 Jul 2023 21:00 in インドビジネス by Yoko Deshmukh

写真のリサさんはたいそうな美人でびっくりします。



インド初のAIチャットボットが今年初めて、実際のニュース番組で導入されたことによる考察を見つけたので、興味深く読んだので、内容を抄訳したい。

India’s AI newsreaders are multilingual, cost-saving and ‘never tired’. Can they replace humans

人工知能チャットボットによるテレビでのニュース読み上げは、今年の4月、インド最大級メディアの1つ「インディア・トゥデイ(India Today)」グループ傘下のヒンディー語ニュースチャンネル「Aaj Tak」の「Sana」が国内で初めての例となった。
オリッサ州のオリヤー語テレビチャンネルでも、サリーを着た「Lisa」という名前のチャットボットがニュースを読み上げた。

2体とも、表情やジェスチャーには乏しいが、それから3か月ですっかり司会者として定着するなど、AIがもたらす変化のスピードは著しい。
このようなメディア業界におけるAIの導入状況は、人口の半分以上が依然としてスマートフォンを持たないインドにおけるデジタル格差を象徴的に表している。
インドには公用語が22あるとされており、多言語を話すチャットボットの導入により、より多くの人にニュースを届けられるようになるかもしれない。

一方、インディア・トゥデイもオリッサのテレビ局も、チャットボットは人間の司会者やジャーナリストを補完するものであり、代替ではないと主張している。
インディア・トゥデイのマーケティングおよび戦略責任者であるヴィヴェーク・マルホートラ(Vivek Malhotra)氏は、次のように述べている。
「反復的な業務やデータ分析を担うチャットボットの存在により、報道関係者は新たな視点やより創造的な仕事に集中できるようになる。現在、チャットボットに人間とAI両方のパネリストからの意見を戦わせる、テレビ討論の司会者としてトレーニングしている。報道機関として、新しいテクノロジーの最前線を取り入れ、実験を続けなければならない。」

チャットボットによるニュースの読み上げは、24時間態勢の報道、言語の多様性、そして選挙結果など膨大な量のデータを高速で処理する必要のある場面では適しており、現時点では人間独特の観察や経験を再現できないため、現場報道や調査報道のジャーナリストが取って代わられることはないだろうとされているが、未来は誰にも予測できない。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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