ユニークな政策で「カーボンネガティブ」を目指す特別な州

 

Posted on 24 Jul 2023 21:00 in インドの政治 by Yoko Deshmukh

すてきな政策、ますます行ってみたくなるなぁ。(Photo of Gurudongmar Lake from Wikipedia.)



2070年までに炭素排出量実質ゼロを目指すインドの中でも、シッキム州では「攻め」の対策を行っている。
子どもが1人、出生するごとに100本の木を植えるというものだ。

Sikkim Plants 100 Trees For Every Newborn Child, Aims To Become Carbon-Negative & Not Just Carbon-Neutral

同州は「カーボンニュートラル(広辞苑より引用: 植物由来の燃料を燃やしたときに発生する二酸化炭素は、植物が大気中から光合成で吸収・固定したもので、大気中の二酸化炭素を増加させることにはならないという考え方)」を達成したことをいち早く宣言し、今後は「カーボンネガティブ」を目指すとしている。

同州では、州内で赤ん坊が1人生まれるごとに100本の木を植える「Mero Rukh Mero Santati(私の木、私の子)」と名付けた政策を導入することで、人間社会と自然との間に古くから育まれてきた絆を取り戻し、木々と子どもたちの両方が健全に繁栄できる生態系を作り出すことを目的としている。

同州森林大臣のカルマ・ロデイ・ブーティア(Karma Loday Bhutia)氏は、「政府にはシッキムをグリーン州として宣言してもらいたい。政策は東部ヒマラヤ地域において初の試みであり、正式な導入以来早くも5,000件以上の登録がある。シッキムはインドの中で人口密度が最も低いため、植樹する木々の数はあっという間に人口を超え、カーボンネガティブの目標達成に役立つだろう」と話している。

シッキム州は、州内で生産されるすべての農作物を無農薬にすることを定める、インドおよび世界初の有機州として知られている。
また1998年、インドで初めて使い捨てビニール袋を禁止した州でもある。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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