*The photo from a copyright-free space
「えっ!?」
本日は、思わず見出しを二度見してしまった、この話題。
ライブドアニュースの手法を真似て、「ざっくり言うと...」
1.デリー・ムンバイを結ぶ鉄道路線で、スペイン製高速列車の試験走行が秒読み
2.高速列車は時速160~200キロで走行、デリーとムンバイ間1,384キロを12時間で結ぶ
3.試験走行に成功したら、国内各路線にも順次導入予定
NDTVの報道によれば、インド鉄道省(Railway Ministry)ではまもなく、デリーとムンバイとの間を結ぶ既存の鉄道路線上で、スペインのタルゴ(Talgo)社製高速列車の試験走行を予定している。
同省では、時速160~200キロで走行する、この高速列車の試験走行の経過によっては、インド全土の鉄道路線にも順次、導入を検討している。
ちなみに現時点でインド随一の高速列車である、デリーとアーグラー(Agra)とを結ぶシャータブディー・エクスプレス(Shatabdi Express)は、2015年に時速160キロを達成している。
デリーとムンバイ間の距離は1,384キロで、従来の列車では17時間かかる。
タルゴ社製列車は、この所要時間を12時間まで短縮すると同時に、車体の素材を工夫して3割もの軽量化を実現、エネルギー消費量も削減できるとしている。
現在、同社は鉄道省に無償試験走行の実施許可を申請している。
タルゴ社では既に、この軽量高速列車をアジア各国や米国で営業走行している。
また、ビジネス・スタンダード(Business Standard)の報道によれば、試験走行区間では列車が高速で通過することから、人や動物の万一の侵入を防ぐフェンスの設置が必要であり、実現までにはまだ時間がかかるものと予想している。
なお、ムンバイとグジャラート州アーメダバードとの間では、専用線路を建設しての高速鉄道プロジェクト構想が動いており、昨年末の安倍首相訪印時、モディ首相との会談の成果として、日本の新幹線が採用される見通しが高まっている。
この高速鉄道は、インド鉄道が採用している広軌ではなく標準軌を採用、時速200キロ以上での走行実現を目指している。
昨年末、あるJR関係の方からお話を伺ったところ、インドで新幹線を運行するにあたり、200キロあたり少なくとも70ドルの運賃が確保できないと採算を取るのが難しいだろうという。
現時点で、新幹線に近い座席配置の「AC 2tier」クラスの運賃が、200キロで400ルピーほどというから、これはかなり高額で、航空運賃並みだ。
それでも、特に経済力のあるミドルクラス以上の人々に、飛行機でなく新幹線を移動手段として選んでもらうために、どんな工夫をしていけばよいのだろう。

*The photo from NDTV, where the article is referenced