6月に入り、形式上は全土ロックダウンが終了したので散歩を再開した初日。
すでに雨季入りして涼しくなっていたプネーの、すがすがしい早朝の新鮮な空気の味は格別だった。
当たり前だと思っていた日常が突如として終わりを告げ、自由を大きく制限される生活を強いられることになろうとは、たった1年前には夢にも思っていなかった。
ロックダウンが解除されたとは言え、マハーラーシュトラ州、特にプネーはインドでも予断を許さない状態だったので、外出を控える生活は続いた。
そうした中、ほぼ20年来お世話になっているAさんから、社員向けに週1回、90分の日本語オンラインレッスンをしないかというお誘いをいただいた。
何の経験もないわたしにとっては思いがけない話で、いつも気にかけてくださっているAさんの優しさが垣間見えるオファーに思え、自分なりに精一杯お手伝いさせていただければと、ありがたくお受けした。
レッスンはその後、成田での自主隔離中も、福岡へ移動後も続き、先日クリスマスの日にちょうど終了した。
結局、Aさんにも生徒さんたちにも一度も会えないままだったが、わたしにとっては非常に思い出深い、大切な時間となった。
1月からは有志で週1回、Zoomに集まってブラッシュアップレッスンを続行する予定だ。
プネーでお世話になっているA社からも定期的な仕事が入るようになったことに加え、数年来チャレンジしてきた憧れの会社の試験についに合格、ポツポツと案件を振っていただけるようになったことなど、仕事のペースがほぼ戻り、毎日を仕事に打ち込み消化していた。
11月初旬に意を決して日本に一時帰国。
プネーではスタッフが来宅の上、鼻の奥からサンプルを取得するPCR検査を受け、プネー空港からはヴィスタラ航空でデリーへ、インディラ・ガーンディー国際空港からはエア・インディアで成田空港へ。
成田駅近くのビジネスホテルでの、2週間の隔離生活も、スタッフの皆様が温かく、思い出深い経験になった。
ちょうど秋の盛りで、成田山新勝寺境内や、裏手の成田山公園の紅葉が見事な朱色に色付いていて、ひさしぶりの日本で秋の美しさを堪能した。
たまに友達とオンラインお茶会をするなどして、少し気持ちが晴れたこと。
プネーのロックダウン仲間、Yさんをはじめとする友達が、辛い生活を乗り切るためのさまざまなライフハックを教えてくれたこと。
「コロナ・ギグ」と称して下手くそながらピアノ演奏を、意を決して動画に収め、少人数でも誰かに聞いてもらうことにより、練習のよい刺激を受けたこと。
ネットスーパーのスロットはなかなか空かなくても、コーヒー豆だけは安定して入手できていたこと。
ずっと在宅する生活の中で、団地に住むコミュニティーキャットたちとの距離が一気に縮まり、仲良くなれたこと。
実はコロナで「人になるべく会わないようにする生活」は、決して嫌いではないことにも気づいてしまった。
ぐぐるちゃんは食いしん坊ぶりに拍車がかかり、ドラえもんと改名。
総合的には、2020年は少なくともわたしにとって、決して最悪な1年ではなかった。
むしろ、これからの人類の生き方、自分の生き方を、深く見直す大きなきっかけになった、節目となる重要な年だったと認識している。
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なお、現状に何ら役立つ情報をご提供できていない「ASKSiddhi(アスクスィッディ)」なので、せめて「在ムンバイ日本国総領事館」より日々発信されている州内の状況や州政府による措置に関する最新情報を、今後はこちらにも転載させていただきたい。
=== 以下、同掲題メールの転載 ===
※12月23日付けのメール、件名「全日空(ANA)による成田ムンバイ間の臨時便運航」
【ポイント】
●全日空(ANA)では、インド航空当局の許可を取得することを前提に、インド政府が設定したエア・バブルに基づく便として、1月16日に成田発ムンバイ行、1月17日にムンバイ発成田行の臨時便を運航することとなりました。
●ANAによれば、同便の予約受付・販売は12月24日(木)11:30(インド時間)から開始予定とのことです。
●こちらの便は航空会社のウェブサイトでの予約受付・航空券購入が可能です。
●なお、日本外務省はインドについて「レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)」の感染症危険情報を発出しています。インドへの渡航を検討される場合は、インドにおける感染状況を踏まえ、渡航の必要性や時期について慎重に御検討ください。また、インド政府の外国人の入国に関するガイドラインに御留意願います。
在留邦人の皆様へ
全日空(ANA)による成田ムンバイ間の臨時便が運航されることになりましたところ,お知らせします。なお、本件照会については、ANAお問い合わせ先までご連絡いただければ幸甚です。
1 全日空(ANA)では、インド航空当局の許可を取得することを前提に、インド政府が設定したエア・バブル(新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策としてインド政府が実施している国際定期旅客航空便の飛来禁止措置の例外措置)に基づく便として、1月16日に成田発ムンバイ行、1月17日にムンバイ発成田行の臨時便を運航することとなりました。
2 ANAによれば、同便の予約受付・航空券購入は12月24日(木)11:30(インド時間)から開始予定とのことです。なお、空席状況確認や航空券の予約・購入方法等はANAウェブサイトをご確認ください。詳しくは、ANAにお問い合わせください。
(ANAウェブサイト)
https://www.ana.co.jp/ja/jp/international/
(ANAお問い合わせ先)
ANAムンバイ支店予約担当:bomrsvn@ana.co.jp(営業時間<インド時間>:9:00-18:00)
※英語/日本語での受付となります。
※上記の臨時運航便以外についてのお問い合わせ先は以下の通りです。
電話: (インド国内)000800-100-9274 ※24時間対応 ※通話無料
(インド国外)+81-3-4332-6868 ※24時間対応 ※有料
3 新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、インド政府よりインド到着旅客に関する情報の提出が義務付けられています。ANAによれば、インドへの航空券を予約・購入された方は、出発の48時間前までに、必ずANAムンバイ支店予約担当に渡航に際し必要な情報の連絡が必要となるため、以下のANAからのお知らせを必ずご確認ください、とのことです。
(ANAからのお知らせ:各地域への入国条件変更/インドへ渡航のお客様へ)
https://www.ana.co.jp/ja/jp/topics/notice200501/#immigration
4 日本外務省はインドについて「レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)」の感染症危険情報を発出しています。インドへの渡航を検討されている邦人の皆様におかれては、インドにおける感染状況を踏まえ、渡航の必要性や時期について慎重に御検討ください。
(新型コロナウイルス感染症に関する皆様へのお願い:当館ホームページ)
https://www.in.emb-japan.go.jp/PDF/20200929_Coronavirus_j.pdf
また、以下のインド内務省入国管理局ホームページに、現在入国できる査証カテゴリーや査証取得手続き、事前の自己申告フォーム等の提出、入国後の自主隔離等、外国人の入国に関するインド政府のガイドラインが掲載されていますので御留意願います。
(インド内務省入国管理局ホームページ該当部分)
https://boi.gov.in/content/advisory-travel-and-visa-restrictions-related-covid-19-1
(各種情報が入手できるサイト)
インド政府広報局ホームページ
https://pib.gov.in/indexd.aspx
インド保健・家庭福祉省公式ツイッター
https://twitter.com/MoHFW_INDIA
インド入国管理局ホームページ
https://boi.gov.in/
在日インド大使館ホームページ
https://www.indembassy-tokyo.gov.in/jp/index_jp.html
外務省海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/
厚生労働省ホームページ:新型コロナウイルス感染症について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
首相官邸ホームページ:新型コロナウイルス感染症に備えて
http://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html
=== 転載終わり ==
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