ケーララ州で、初のトランスジェンダー医師として活躍する人

 

Posted on 27 Dec 2020 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

さすが医師らしく、プリヤ先生のピシッとしたサリー姿に魅了されました。The image from The Better India.



ケーララ州初のトランスジェンダー医師として活躍する、アーユルヴェーダ医のプリヤ(VS Priya)先生の体験談を、「The Better India」が伝えていた。

“My Mom Stood By Me”: Kerala’s First Transgender Doctor Shares Inspiring Journey

今でこそ、両親の心からの理解と全面的な支援が得られるようになったプリヤさんだが、当初は葛藤や無理解による衝突もあったようだ。

子供のころから、生物学的な性とアイデンティティとしての性とのギャップに苦しんできたが、親に言えず日記に思いの丈を綴ってきた。
それを15歳の時に親が偶然見つけて読んでしまったことから、精神科医のもとへ連れて行かれたりもした。

さらにいじめや差別を恐れ、なかなか本当の胸の内を明かせぬまま、「女性として生きるために、自分のことを知る人のいない街へ行こう」と思ったこともあった。
しかし、誤解はされていても大好きな両親のもとを去ることは考えられず、まずは男性として医師の資格を取得すべく勉強に打ち込んだ。

2013年にアーユルヴェーダ大学(Vaidyaratnam Ayurveda College)でアーユルヴェーダ外科の学士(Bachelor of Ayurveda, Medicine and Surgery、BAMS)を修了、続いてマンガロールの大学で医学博士(Medicinae Doctor、MD)を修了した。
その後は「Government Ayurveda Medical College, Tripunithura」や「Government Ayurveda College, Kannur」などで教鞭を執ったが、そうしたキャリアの間、態度や歩き方、服装などを男性らしくすることに苦心している。

やがて2018年、同州トリチュールのアーユルヴェーダ病院(Sitaram Ayurveda Hospital, Thrissur)に勤務するようになったころ、専門医として患者や同僚からの信頼を得ていることで自信を持ち始め、両親に胸の内を初めて明かした。

「性別適合手術やその費用と影響について調査を始めていたところでもありました。両親はショックというよりも悲しそうでしたが、気持ちはわかります。でも真実を明かさなければ、自分に噓をつき続けることになってしまいます。最終的には理解が得られ、手術の時には母が立ち会ってくれたほどです」プリヤ先生は語る。

合計8回にわたる手術のうち、6回までを終えたプリヤ先生によれば、費用は30万ルピーから80万ルピーほどという。
「貯金もしていましたが、95%以上を両親が出してくれました」とプリヤ先生。

両親への告白の後には、病院の同僚たちと、担当する患者たちへの告白が待っていた。
「緊張しましたが、まずは病院の経営陣をはじめ、拍子抜けするぐらい誰もが協力的でした。患者たちは手術などについて好奇心旺盛に質問していましたが、医師としての社会的責任としてすべてに丁寧に回答すると、すぐに納得し、受け入れてくれました」
名前も、元の男性名から女性名に変更した。

プリヤ先生は自身の体験を通して、トランスジェンダーを取り巻くインド社会が確実に変化していることを感じているが、まだまだ先は長いとも指摘する。

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なお、現状に何ら役立つ情報をご提供できていない「ASKSiddhi(アスクスィッディ)」なので、せめて「在ムンバイ日本国総領事館」より日々発信されている州内の状況や州政府による措置に関する最新情報を、今後はこちらにも転載させていただきたい。

=== 以下、同掲題メールの転載 ===
※12月23日付けのメール、件名「
全日空(ANA)による成田ムンバイ間の臨時便運航

【ポイント】
●全日空(ANA)では、インド航空当局の許可を取得することを前提に、インド政府が設定したエア・バブルに基づく便として、1月16日に成田発ムンバイ行、1月17日にムンバイ発成田行の臨時便を運航することとなりました。
●ANAによれば、同便の予約受付・販売は12月24日(木)11:30(インド時間)から開始予定とのことです。
●こちらの便は航空会社のウェブサイトでの予約受付・航空券購入が可能です。
●なお、日本外務省はインドについて「レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)」の感染症危険情報を発出しています。インドへの渡航を検討される場合は、インドにおける感染状況を踏まえ、渡航の必要性や時期について慎重に御検討ください。また、インド政府の外国人の入国に関するガイドラインに御留意願います。

在留邦人の皆様へ

 全日空(ANA)による成田ムンバイ間の臨時便が運航されることになりましたところ,お知らせします。なお、本件照会については、ANAお問い合わせ先までご連絡いただければ幸甚です。

1 全日空(ANA)では、インド航空当局の許可を取得することを前提に、インド政府が設定したエア・バブル(新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策としてインド政府が実施している国際定期旅客航空便の飛来禁止措置の例外措置)に基づく便として、1月16日に成田発ムンバイ行、1月17日にムンバイ発成田行の臨時便を運航することとなりました。

2 ANAによれば、同便の予約受付・航空券購入は12月24日(木)11:30(インド時間)から開始予定とのことです。なお、空席状況確認や航空券の予約・購入方法等はANAウェブサイトをご確認ください。詳しくは、ANAにお問い合わせください。
(ANAウェブサイト)
https://www.ana.co.jp/ja/jp/international/

(ANAお問い合わせ先)
ANAムンバイ支店予約担当:bomrsvn@ana.co.jp(営業時間<インド時間>:9:00-18:00)
※英語/日本語での受付となります。
※上記の臨時運航便以外についてのお問い合わせ先は以下の通りです。
電話:     (インド国内)000800-100-9274 ※24時間対応 ※通話無料
        (インド国外)+81-3-4332-6868 ※24時間対応 ※有料

3 新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、インド政府よりインド到着旅客に関する情報の提出が義務付けられています。ANAによれば、インドへの航空券を予約・購入された方は、出発の48時間前までに、必ずANAムンバイ支店予約担当に渡航に際し必要な情報の連絡が必要となるため、以下のANAからのお知らせを必ずご確認ください、とのことです。
(ANAからのお知らせ:各地域への入国条件変更/インドへ渡航のお客様へ)
https://www.ana.co.jp/ja/jp/topics/notice200501/#immigration

4 日本外務省はインドについて「レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)」の感染症危険情報を発出しています。インドへの渡航を検討されている邦人の皆様におかれては、インドにおける感染状況を踏まえ、渡航の必要性や時期について慎重に御検討ください。
(新型コロナウイルス感染症に関する皆様へのお願い:当館ホームページ)
https://www.in.emb-japan.go.jp/PDF/20200929_Coronavirus_j.pdf
また、以下のインド内務省入国管理局ホームページに、現在入国できる査証カテゴリーや査証取得手続き、事前の自己申告フォーム等の提出、入国後の自主隔離等、外国人の入国に関するインド政府のガイドラインが掲載されていますので御留意願います。
(インド内務省入国管理局ホームページ該当部分)
https://boi.gov.in/content/advisory-travel-and-visa-restrictions-related-covid-19-1

(各種情報が入手できるサイト)
インド政府広報局ホームページ
https://pib.gov.in/indexd.aspx
インド保健・家庭福祉省公式ツイッター
https://twitter.com/MoHFW_INDIA
インド入国管理局ホームページ
https://boi.gov.in/
在日インド大使館ホームページ
https://www.indembassy-tokyo.gov.in/jp/index_jp.html
外務省海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/
厚生労働省ホームページ:新型コロナウイルス感染症について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
首相官邸ホームページ:新型コロナウイルス感染症に備えて
http://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html
=== 転載終わり ==


☆本日の1曲☆

 






About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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