ベンガルール(旧バンガロール)で、生活のために家事手伝い(メイド)稼業として5世帯で働きながらも、勉学に励んできた17歳の少女が、大学進学のための登竜門とされる12学年の試験で84%という高得点をマークし、大きな話題を呼んでいる。
NDTVほかメディアが報じた。
流暢な英語を話すシャリニさん、将来の夢は家族の中で最初のエンジニアになることだという。
シャリニさんの家は、父親が事故に遭い働けなくなってしまったため、母親が病院事務の仕事とメイドの仕事を掛け持ちし、家計を支えてきた。
しかも弟が白血病と診断され、入院生活を余儀なくされていることから、シャリニさんも働きながら、勉強に勤しんできた。
「毎朝4時半に起床し、ある家庭で午前5時半まで仕事、次の家庭では午前7時半まで清掃の仕事をしたら、次の家庭では洗濯と食器洗いに午前9時まで従事、その後、勉強しながら朝食を済ませたら、別の家庭に行ってまた洗濯と食器洗い、もう1軒の家庭で同様の仕事をしたら、ようやく帰宅して勉強に集中します」
シャリニさんは自らの長い1日を、このように説明する。
母親は小学校を中退、父親は読み書きできないという家庭環境で育ったシャリニさんは、まさに一家の期待の星となっていることは言うまでもない。
報道記事では、「人生の本当の試験は、試験会場の外にある」という格言があるが、シャリニさんはその点で、すでに勝者であると評している。
本文が参照した下記NDTV記事中では、シャリニさんが今後、お金の心配なく勉学に励むことができるよう支援するための、寄付金を募集する口座も記載されている。