まもなく日時を告知予定の「福岡サリーおしゃれ会」に関することを含めて、昨日に引き続きサリーのことばかり考えていたら、最近ハイダラーバードで「Saree Speak」の大オフ会が開催されていたことを知った。
Speaking for the Saree
「Saree Speak」とは、数週間にプネーの友人が招待してくれたので参加した、「Facebook」上のグループだ。
Saree Speak - Facebook
と言っても、クリエイティブでおしゃれな巻き方のアイデアを提案する場所ではなく、サリーを巻いて自撮りした女性たちが、それぞれ自らの主張をする、といった趣向のページのようで、時間がある時に読んでみたりするとなかなか興味深い。
このグループについて分かりやすくまとめてある「Jakarta Post」のページを見つけた。
Saree Speak empowering women through the beautiful garment
「Saree Speak」のフォロワーは今や10万人に迫る勢いで、そのネットワークはインドを飛び出し、アメリカや中東、東南アジアにも及んでいる。
記事にあるインドネシアの首都ジャカルタでも年に2回、「サリーが好き」というキーワードだけで女性たちが交流するオフ会が開催されているようだ。
この「Saree Speak」は2016年に、ゴアのヴィニ・タンドン(Vini Tandon)さんが、背景も職業も国籍も年齢も、たぶん性別も様々な人々が、サリーを着て交流できる場を作ろうと始めたものだ。
わたしはすでに、この方をインスタグラムでフォローしていたようだ。
@sareespeak - Instagram
専業主婦のヴィニさん自身も、かつてはあまりサリーを着なかったが、「サリーを着て誰もが自由に集まれる、完全な非営利をルールとする交流の場を、自分のためにも作りたい」と思うようになった。
これは、わたしの考えと一致している。
古くはインダス文明の綿製のものにまでさかのぼるとされる、サリーの歴史。
巻き方や素材、長さ(4メートルぐらいから9メートルぐらいまで)が変われば、同じ1枚の布でも着用スタイルは無限に変化し、同じものはひとつとしてないと言える。
そんな、まさに宇宙のような着衣、サリーが、着ている人の背中を後押し、可能性への扉を開いている「Saree Speak」ページ。
ヴィニさんは毎月テーマを決め、メンバーにサリーを着た自分の写真を投稿する時に、そのテーマに沿った4~5文のストーリーを添えることを勧めている。
すると、「詩を書いたり、サリーを着て踊っている動画を添えたり、作家になりたかった夢に気づいた人もいる。たちまち、サリーが女性たちの自信を取り戻すきっかけになっていった」ヴィニさん。
すべての投稿はヴィニさんの承認を得たもので、営業や販売などの営利目的の投稿はもちろん、「子供と一緒の写真も不採用にしている」という徹底ぶりだ。
まさに、わたしが求める理想のサリー交流を実現しているのだ。
なお「Saree Speak」はブラウザーを飛び出して、とっておきのサリーで着飾った女性たちが、サリーの着用ノウハウはもちろん、それぞれの悩みを打ち明けたり、相談し合ったりするリアルの場としても成長を続けて海外にもその活動が広まり、昨年12月29日には「全世界同時SS Meet」という、わが街プネーを含む世界15の都市と地域をバーチャルに結ぶ大オフ会を敢行している。

わたし自身のサリー着こなし実績が少なすぎる。
福岡での「サリーおしゃれ会」もこんな風に、「サリー」という1枚の大きな布が人々を繋ぐ場になっていけばと希望している。
わたしも勉強し、また地元での反応を見ながら、福岡版「Saree Speak」になり得るかどうか、探っていきたい。
ASKSiddhi「福岡サリーおしゃれ会」関連記事:
「福岡でサリーおしゃれ会」の開催予告と、アイデアの募集☆ 21 Apr 2019
本日最も読まれている記事
1 ポルトガル鉄道のインターネット事前切符予約 26 Oct 2016
2 コンデンスミルクを使って気軽に作れるクルフィー 15 Apr 2019
3 サリーおしゃれで迷子になったら、この冊子 16 Apr 2019
4 意外に低かった?世界の大学ランキング200校中のIITの位置は 09 Jun 2017
5 シャー・ルク・カーンまたしても米国入国時に拘束、さすがのスター的あしらい 12 Aug 2016