「イスラム国」を自称し、シリアとイラクにまたがる地域の占拠を主張、現在国際的な安全保障上の脅威とみなされている過激派テロ組織に参加するため、住んでいたカタールのドーハからシリアに向かっていた若いインド人女性が、考えを変えて両親の住むハイダラバードの実家に帰ってきていたことが分かった。
NDTVほかメディアが報じた。
報道によれば女性は18歳の未成年で、両親から離れてドーハで暮らしていたが、インターネット上で拡散している関連文書や、近所の住人からの影響を受け、同組織に強い関心を持つようになったという。
ただし警察などインド側当局では女性の足取りを把握しておらず、女性は拘束・強制送還という形ではなく、自らの意思で組織への参加を取りやめたとしている。
ハイダラバード警察では同組織に一定程度の関心を持つと疑われる若者に対する取り組みの一環として、この女性にも帰国後のカウンセリングを行ったとしているが、女性は「イスラム国」への関心はまったくなくなったことを確認しているという。
「ハイダラバード警察では、ソーシャル・ネットワーキング・サイトの検閲を行っており、同組織のプロパガンダ情報にアクセスし、さらになんらかの連絡を取り合っていることが疑われる若者に対しては、その保護者などと連絡を取るなど、地域社会と連携した対策を講じている。それでも行動が変わらない場合は、より強硬な手段を講じなければならない場合もある」
同警察ではこのように説明している。