航空会社と乗り継ぎだけの利用でもお約束通り圧倒させてくれる国SG

 

Posted on 12 Sep 2018 21:00 in トラベルASKSiddhi by Yoko Deshmukh

写真はチャンギ空港T4ターミナル出国後エリアです。奥の方にはゲイランのショップハウスを彷彿とさせる街並みが再現されたエリアもあります。



本日から1週間の短い日程ながら、マレーシアに滞在している。
さきほど人生初の投宿となったペナン島のとある清潔なAirbnbに到着、長旅の疲れを癒やすべく15分ほど仮眠を取りリフレッシュしたところだ。
プネーを出発前に鬼の形相で処理した仕事を、現在じっくりと見直しながら仕上げつつ、この記事をタイピングしている。

昨晩23時40分にムンバイー空港を離陸した2階建ての大型機エアバスA380の搭乗率は6〜7割ほど、少なくともエコノミークラスとビジネスクラスはいずれも、ほとんどインド人客が占めていたように見えた。
なお、近年は全日空(ANA)ムンバイー成田便に乗り慣れているわたしからすると、シンガポール航空機内食で提供されるヒンドゥー菜食ミールは、一線を画す水準のうまさであった。

同機はチャンギ国際空港T3に到着、シンガポールへの入国手続きを経て手荷物を受け取ったらすぐに最新のT4に移動しなければならないが、T1~T3とは異なりシャトル列車が通っていないので、T3ファーストフロアから発着している無料シャトルバスで移動しなければならない。
昨年シンガポールを訪れた際はまだ工事中だったので、まさにできたてホヤホヤなT4は、LCC専用ターミナルなのだろうか。
確認できていないが、シャトル列車は現在建設中なのかもしれない。

しかし、我々が想像する成田空港第3ターミナルのような、「いかにもLCC客向け」といった殺風景な構えを想像してはいけない。
T1からT3までのターミナルと遜色しない、まさしく「チャンギクオリティ」の立派なビルディングだ。
そして一歩ターミナルビルに足を踏み入れると、視線は自然に、奥の出国審査エリア付近上方の壁一面を用いた大型スクリーンでダイナミックにうごめく、立体的なCG映像に吸い寄せられる。
そのリアリティある映像は、まるで本物の精巧かつ大掛かりなからくりが動いているかのよう。

例えが下手でもどかしいのだが、そこにはディズニーランドのエレクトリカルパレードをCG化したような、圧倒されるパフォーマンスが繰り広げられており、確実に低コストでありながら、そうとは感じさせないハイレベルな演出で、ターミナル全体の雰囲気を華やかかつ効果的に盛り上げている。
チャンギ国際空港を訪れるたびに、国全体が首都のシンガポールならではのプライドと、アジアのハブ空港としての本気が伝わってくる。

ペナン行きの交通手段はエア・アジアを予約していたのだが、ほとんどの手続きがセルフサービスであるにしても、十分な数のスタッフが配属され、テキパキと手助けしてくれたので、ほとんどまごつくことなくスムーズなチェックインができた。

当然、保安検査場にも最新の機器が導入されており、隅々まで旅行者目線の極めてシステマチックなオペレーション。
さて、シンガポール入国からわずか1時間足らずでの出国審査となったが、イケメン係官が「Yoko、カメラを見て」とか、「Yoko、指紋スキャナーに親指を置いて」といちいち名前で呼んでくれてうれしかった。
なお、この後ペナン島に着いてからマレーシアの入国手続きを受ける際にも、係官(こちらはオッチャン)に「Yoko」と名前を呼んでくれた。
日本でもそうすればいいのにね。

ちなみに、ムンバイーに戻った時に渡航先の出入国印が押してないことによる万一のトラブルを避けたくて、わたしは有人の手続きを選択したが、無人の自動出国手続きマシンもズラリと並んでいる。

このようにピッカピカのT4、出国後の免税エリアには、2階にフードコートがあったり、飲茶コーナーがあったり、韓国系カフェ「Paris Baguette」があったりと、安くておいしく食事ができる店が充実していたのはとても助かった。
チャンギ国際空港が、シンガポールが、自慢のハブ空港にどれほどの力を注いでいるのか、その情熱と手腕を腹の底から実感できる。



搭乗ゲートエリアも巨大。
アジアの旅行者パワーをしっかり受け止める容量がある。
 


2階フードコートで定番の朝食。
 


映画化されて大注目の「Crazy Rich Asians」。
さすが本場だけにベストセラー1位になっている。
小説しか読んでないけどおもしろいのでおすすめ。
 


出国後免税エリアを別の角度から。
トワイニングの紅茶葉専門店もあった。
 





        



About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



Share it with


User Comments