いたずら好きなクリシュナ神の誕生日ジャンマーシュタミーと、ダヒー・ハンディー

 

Posted on 03 Sep 2018 21:00 in トラベル・インド by Yoko Deshmukh

ヨーグルトやバターが嫌いな人なんていないよね。



マハーラーシュトラ州では今年は本日が、クリシュナ神(श्री कृष्णा)の誕生日とされるジャンマーシュタミー(जन्माष्टमी: Janmashtami)の祭日だった。
ただしプネーでは、特に学校や企業は休みになるところがあったりなかったりする。

それよりも、下町のラクシュミー・ロード周辺をはじめ、各エリアの中心部となる交差点などでは通行止めとなり、クリシュナのいたずらを再現した「ダヒー・ハンディー(दही हांडी)」というお祭りが催されるのが特徴的だ。

このジャンマーシュタミーについては、ムンバイーのSharell Cook(@AboutIndia)さんが「Trip Savvy」に寄稿されている次の記事が、よくまとまっていた。

Guide to 2018 Krishna Janmashtami Govinda Festival - Trip Savvy

マハーラーシュトラ州では、クリシュナはゴクラーシュタミ(गोकुळाष्टमी: Gokulashtami)、またはゴーヴィンダ(गोविंद: Govinda)とも呼ばれている。

ムンバイーでは、お金持ちがたくさん寄付していることで知られる、ジュフービーチ近くにあるイスクコン(ISKCON)財団の巨大なクリシュナ寺院で、様々な催しものが開催される。



 

特にムンバイーでは、先述のダヒー・ハンディーが2日間にわたって盛大に行われることでも有名だ。

ダヒー・ハンディーとは、バターとカード(ヨーグルト)が大好物だった幼いころのクリシュナが、人々の家にこっそり忍び込み、これらが入った壺を盗んできてしまうので、困った主婦たちがこれをクリシュナの手が届かない高いところに吊り下げた。
ところがクリシュナも一計を案じ、友達を何人も集めてきて肩車を作り、果敢に壺をくすねた。

このストーリーを再現し、バターとカード、お金を入れた素焼き壺を高所から吊り下げ、若者たちが人間ピラミッドを作って、この壺を奪えるかどうかを競うというものだ。

ムンバイーには外国人向けに、ダヒー・ハンディーをはじめとする伝統的な行事を見学できるツアーを催行する会社があるようだ。

Govinda Festival Tours, Dahi Handi Janmashtami Festival Tour - Grand Mumbai

個人的には、人間ピラミッドという性格上、壺を取る役目は体重の軽い小さな男の子が担うことが多く、重い場合は死者を伴う事故が絶えない、非常に危険性が高い祭りなので、もう少し安全を確保できる方法で遊んで欲しいとかねがね思っている。
ちょうど10年前に、ダヒー・ハンディーに関して、こんな記事もアップしていた。

参考: 今年のABUロボコン、プネで熱く開催
 





          



About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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