ケーララ州で発生した大規模な洪水被害により、依然として多くの人々が避難生活を送る中、世界最大の豪雨地帯にあるインド北東部、ナガランド州でも、この1カ月間に特に集中した大雨が続き、洪水や土砂崩れが発生している。
「Hindustan Times」電子版の報道によれば、これまでに12人が死亡、400町村にまたがる3,000世帯以上が避難生活を送っていると、ナガランド州災害管理機関(Nagaland State Disaster Management Authority)が発表している。
Heavy rains in Nagaland kill 12 in a month, CM seeks help from Delhi - Hindustan Times
ナガランド州政府では「今年の災害被害は史上前例のない規模である」とし、ネイフィウ・リオ(Neiphiu Rio)州首相を通じてインド中央政府に21.9億ルピーの災害対策準備金の拠出を要請している。
ただし州政府関係者は、被害額は40億ルピーから80億ルピーにも達する恐れがあるとしており、広く人道的な支援を求めている。
こうした災害にもかかわらず、インド北東部は広域にわたって少雨の傾向にあり、アッサム州グワハティ地方気象局(Regional Meteorological Department Centre)によればナガランドの8月29日までの降水量は、例年より26%少ない。
これについてナガランド州災害管理担当役員は、「災害は主に、1時間で100ミリを超える破壊的な降雨により引き起こされるため」と同紙の取材に答えている。
具体的には、ウォカー(Wokha)県のドヤング(Doyang)水力発電施設でダムが満水を超えたため、やむを得ず放水したところ、下流地域に深刻な洪水を引き起こし、3県で孤立状態となり、州都ディマプールとコヒマを結ぶ主な幹線道路が閉鎖されている。
特にミャンマーと国境を接するキフェレ(Kiphere)が最悪の被害状況となっているという。
義援金はインド国内からだと、州首相が発表している以下救済基金用口座に銀行振り込みできるようだ。