大洪水のケーララ州ほどではないが、プネーは引き続き非常に涼しく、雨もちらほら降っている。
今年は特にダムや貯水池周辺に良好な降雨があるようで、水不足の危機からは救われそうだ。
しかし日本は引き続き暑いという報道を見ている。
本日、シッダールタ姪Rちゃんが、通っているプネーの大学の日本語学科を通じ、夏休み中の広島大学が非漢字圏の日本語学習者を対象に実施する短期研修に出発、2年ぶり2回目の日本上陸を果たしているが、プネーより確実に暑いであろう広島の残暑を、どう過ごしているだろうか。
そんな折にふと、真夏のうだるような暑さの中おいしくなる、コーカムジュース(Kokum Sharbat)のことを思い出していた。
わたしはよく、下町の老舗菓子店チタレー(Chitale)での買い物のついでに、10ルピーぐらいでぐいっと飲んでいる。
また先日、インドに帰ってくる直前に東京に滞在したとき、元同僚が経営する銀座の「Bangera's Kitchen」でも堪能した。
コーカムジュースを日本で飲めるところは、わたしはここしか知らない。
いずれの店のものも、甘じょっぱい独特のテイストが、暑さに参った身体に染みわたる。
調べてみたら、「NDTV Food」にコーカムについての説明と作り方が紹介されていた。
How To Make Quick Kokum Sharbat At Home? - NDTV Food
コーカムはマンゴスチンと同じ科に属する赤紫色の果物で、独特の甘酸っぱい味がおいしい。
消化の促進はもちろん、身体の熱を取るため、暑い真夏に摂ることが適している。
他には抗炎症、抗菌、および抗酸化特性を有する(学名: Garcinia Indica)。
コーカムはインド西部ウェスタン・ガーツ山脈を原産とするとされており、現在グジャラート、マハーラーシュトラ、ケーララなどの州で栽培され、収穫時期は3月~5月となっている。
ただし生の果実として流通しているのはゴアをはじめとする一部地域のみで、乾燥させたものや粉末やシロップに加工したものが一般的に流通している。
わたしも生のコーカムを食べたことは、まだない。
乾燥コーカム果実を使ったジュース(Sharbat: 果実や花から作る濃縮ジュース)の作り方も紹介されていた。
材料:
乾燥コーカム(少なくとも1~2時間は水に漬け戻しておく)
水
砂糖
クミンパウダー
ブラックソルト、塩
作り方:
1. 水で戻したコーカムを麺棒などで潰す。
2. 「1」を鍋に入れて好みの量の砂糖とクミンパウダー、ブラックソルトと塩を加え、弱火にかけて5~6分煮る。
3. 水を加えてさらに5分煮る。
4. 鍋を火から下ろして粗熱を取り、ガラス容器などに移して冷蔵庫で冷やす。
5. 冷水や炭酸水、氷を加えて飲む。