ムンバイーで、Android OS搭載のスマートフォンを盗まれた女性が機転を利かせて取った行動により、窃盗犯の逮捕に繋がったとして話題になっている。
「The Times of India」電子版が伝えた。

Mumbai teen tracks down man who stole her phone - The Times of India

まず女性は、別の端末から自分のGoogleアカウントにログインし、盗まれた端末の位置情報をオンにした後、「My Activity」からその端末で行われた検索行動、訪問したウェブサイト、視聴した動画などのオンライン活動を監視した。

そうとは知らない窃盗犯は、悠々と南インドの人気俳優、ラジニカーント主演最新作「Kaala」のサウンドトラックを入手したり、FacebookやWhatsAppメッセンジャーアプリを使用していた。
ほどなくして、窃盗犯が鉄道予約用アプリをダウンロードし、ムンバイー郊外ダーダル（Dadar）からポンディチェリー・エクスプレス（Pondicherry Express）特急でタミル・ナードゥ州ティルヴァンナマライ行きのチケットを購入、予約確認情報である座席とPNR番号をスクリーンショットし、ついでに自分の顔写真も撮影、これらはすべて自動的に「Google Photos」にアップロードされた。

女性はダーダル警察署に急行、警察と協力して列車に乗り込もうとした犯人を取り押さえ、御用となった。

万一インドでスマートフォンを盗まれたり紛失した場合に重要なのは、世界中のあらゆる携帯端末に割り当てられた固有製造番号である「IMEI」番号を警察に届け出ること、SIMカードをブロックすること、そして盗まれたり紛失した端末で使用していたパスワードを可能な限りすべて変更することで、端末や、その端末に保存されたクレジットカードやデビットカード、銀行口座の情報の悪用を防ぐ必要がある。

新しい端末を入手したら、旧端末を追跡できるツールを有効にする（iOSとAndroidともに利用可能）。
これにより、旧端末でアラームを鳴動させたり、端末上のすべてのデータを完全に消去したりできるようになる。