日本でも8月に公開の「オーシャンズ8」、あのネックレスにもインド繋がり
Posted on 05 Jul 2018 21:00 in エンターテインメント by Yoko Deshmukh
みんな、あの煌めきの虜です。
先月22日にインドで公開され、日本でも8月に公開される予定となっているハリウッド話題作、「Ocean's Eight」。
「オーシャンズ8」日本版公式サイト
(一瞬ヒンディー語スピーカーのインド人も映った)トレイラーにも出た作中の鍵、1億5,000万ドル相当のカルティエ製ネックレス、「トゥーサン(Tourssaint)」は、インドと意外な関係にあることを、「The Heritage Lab」が伝えた。
This Diamond Necklace commissioned by an Indian Maharaja is the Star of a Hollywood Movie! - The Heritage Lab
このネックレスは、1976年に没したカルティエの元祖クリエイティブディレクター、ジャンヌ・トゥーサン(Jeanne Touissant)の名前を冠した特別なもの。
トゥーサンがその創作の源泉を、インド伝統の宝飾品から得ていたことはよく知られており、作品にもその影響が色濃く見られるという。
主演のひとり、アン・ハサウェイ(Anne Hathaway)が作中で身に着ける、煌びやかな「トゥーサン」は、1907年から1933年まで、当時存在した君主国、ナワナガルの領主(ラージャ)、ジャム・サヘブ・シュリー・ランジットシンハジ・ヴィバージ・ジャデジャ(Jam Saheb Shri Ranjitsinhji Vibhaji Jadeja)のために、ジャック・カルティエ(Jacques Cartier)が作ったネックレスからインスピレーションを得たものだという。
参考:
オール女性キャストで蘇った映画「オーシャンズ8」が「カルティエ」と独占契約 ネックレスがストーリーの鍵に - WWD Japan
元のネックレスは、「クイーン・オブ・ホーランド(Queen of Holland)」と呼ばれる136.25カラットのブルーホワイトダイヤモンドをあしらった「すべての宝石愛好家たちの夢の実現」(カルティエ)と賞されるものだったが、ラージャの追放とともに行方が分からなくなってしまった。
今回、カルティエが「Ocean's 8」のために特注で、当時のスケッチや写真をもとに、最大15人の職人が4,200時間をかけ、この「失われたトゥーサン」を再現したというわけだ。
ちなみに、元の持ち主のラージャは部類のクリケット愛好家としても知られており、ケンブリッジ大学留学中に活躍したと記録されている。
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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