マハーラーシュトラ州で、Airbnbと提携した農村ホームステイプランが始動か

 

Posted on 12 Jun 2018 21:00 in トラベル・インド by Yoko Deshmukh

実現すれば、かなり画期的な旅行プランになりそう。



旅の最大の醍醐味は、現地の人と同じようなものを食べ、同じような環境で暮らしてみることで初めて得られる、すなわち「観光客」ではなく「旅行者」になることにある、と考える人は多い。
そんな旅を応援し、多くの人に現地の文化を体験してもらおうと、マハーラーシュトラ州観光開発公社(Maharashtra Tourism Development Corporation:MTDC)では、民泊サービスを運営するアメリカのエアビーアンドビー(Airbnb)と提携し、州外や海外からの旅行者を対象とした、プネー周辺のムルシー、マワル、ヴェレー、ジュンナールなどの村へのホームステイプログラムを提案している。
「Pune Mirror」電子版が伝えた。

STATE TOURISM TO PUSH HOMESTAYS TO DRAW TOURISTS, UPLIFT VILLAGERS - Pune Mirror

MTDCプネー地域の責任者は、こうした提案の背景として、外からマハーラーシュトラ州を訪れ、現地の人々との交流を望む人に、安全な受け入れ先として協力してくれる世帯を確保したいとしている。
そうした世帯にホームステイ先として旅行者を受け入れてもらうことで、旅行者は雌牛の乳しぼりや、畑を耕す雄牛のカート(牛車)引き、草刈り、魚釣り、野菜や果物の収穫など、マハーラーシュトラ州の村ならではの暮らしを体験することでこれに親しみ、文化の理解も促すことができる。
同時に、受け入れ側の世帯にも収入源となり、また持てる経験や文化を伝達することで、現在の暮らしに誇りを持ち、見直すきっかけになるとしている。

またMTDCでは、旅行者と受け入れ先の世帯の文化的相違をある程度は維持するための基準を設けると同時に、受け入れ先となる村のインフラ開発や旅行者の安全性確保に努め、結果として受け入れ先となる村の社会経済状況の改善にも取り組むとしている。
さらにエアビーアンドビーは旅行者とホストファミリーを結び付けるために機能するが、収入の大部分はホストファミリーに入る仕組みにする、と説明している。

実はインド移住当初、わが家でもホームステイ客を受け入れていたことがあって、あのころのわが家は改装前で正真正銘のボロアパートだったのに、何人かの日本人が滞在してくださったことがあった。
その時に出会った方々は、どなたも礼儀正しく、しかも並々ならぬ才能に恵まれた、すごい人ばかりだったのだが、わたしのずさんな性格ゆえに、今ではほとんど連絡を取っていない。
ゲストと過ごした日々は、とてもよい思い出となっている。





    



About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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