マハーラーシュトラ州FDA、衛生管理状況等のデータを作成するための飲食店査察を開始
Posted on 10 Jun 2018 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh
賄賂などの要素が一切入り込む余地のない運用でお願いします。
※写真はプネーのショッピングモール、Phoenix Marketcityにあるキューバ料理店。
今年から6月7日に定められた「国連世界食品安全デー(World Food Safety Day)」を機に、マハーラーシュトラ州食品医薬品局(Food and Drug Administration:FDA)では、市内の飲食店を査察し、衛生状況と顧客の安全性の2点を重視した指標で点数をつけ、0~5つの星で格付けするという、国内でも初となる試みを開始したことを、「The Times of India」が伝えていた。
Mumbai: Soon, check an eatery’s FDA rating before booking table - The Times of India
第1段階ではムンバイーの15店、プネーの10店、ナーグプルの5店を対象に査察が行われ、格付けまで行われた。
FDAでは、今回の措置について、「消費者が外食先を選択する際に必要な情報を提供することで、健康や衛生を考慮した選択ができるようになると同時に、食事を介する各種の健康被害と、それに対応する費用の削減を目指している」と説明する。
仕組みとしては、まず飲食店は、FDAが運営するウェブサイト上で衛生状況について自己申告する。
登録された情報に基づき、後日FDAの査察官が店を訪問する。
訪問査察時には、清潔度、設計や施設の状況、店舗の建築材や設備の食品への影響の有無、壁面塗装の剥離状況、網戸の有無、十分な照明と換気、衛生的な食品の解凍状況、再加熱状況、使用している食用油の状況、水や洗剤の有無などについて検査、最高評価を5、最低評価をゼロとして、対応状況を格付けする。
こうした格付けに加え、従業員が衛生管理に留意しているか、定期的な健康診断を受けているか、食品ロスを最小限にしているか、衛生な調理方法を維持しているか、糖分や塩分を抑えたバランスの取れた食事を提供し、また顧客にも啓蒙するよう努めているか、などの条件をクリアすれば、FDAによる「安心して食事ができる店(responsible place to eat)」という認定が受けられる。
「外食は信用できない」という根強いイメージがあり、義理の母などは近年、ますます頑固に外食を拒否するようになってきたので、このような措置が正常に機能し、広がっていけば、顧客はもちろん、外食産業にとってもよい循環になりそうだ。
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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