ウサギ小屋のようなプネーの自宅に、これまでもこれからも暮らす身としては、極力モノを増やしたくないこともあるので買い物はなるべく控えているつもりだが、その反動で収納スペースに比較的自由が利く服やコスメに散在してしまいがちだ。
特に服は、年々好みが変化し、捨てるにはしのびないものが大量に溜まり、自己嫌悪にさいなまれている。
そんなわたしの目に留まったのは、「The New Indian Express」で、買い物客から着古しの服を集めるケーララ州ティルヴァーナンタープラムの試みだ。
As you shop, donate - The New Indian Express
ティルヴァーナンタープラムで洋品店やアパレルショップなどが集中しているとみられるケストン・ロード(Keston Road)沿いの商店の店先には、大型の赤いボックスが設置されている。
ボランティアを集めた慈善活動を展開するNGO団体、「Support 4 Society」が設置したもので、ケーララ州の「オーナム(Onam)」祭りの時、新調した服を着て祝う「オナッコディ(Onakkodi)」を誰もが楽しめるよう、路上生活を余儀なくされている人々などに服をシェアし、最終的には「服が足りない人が存在しない社会」を作ろうという試みだ。
S4Sは市内の孤児院や養護施設と提携し、集めた衣服を必要とする人々に届けている。
今後、週末を中心に多くの人が足を運ぶショッピングモールにもボックスを設置するとしている。
日本でも、例えばユニクロは店頭に不要になった衣服を回収するボックスを設置している。
全商品リサイクル活動 - Uniqlo
実は丈夫で長持ちなユニクロの服は、インドの汗や埃にまみれ、ガシガシと洗濯機で繰り返し洗っても(一応ネットは必ず使用)買った時とあまり変わらないクオリティで着続けることができてしまうので、安いからと無暗に衝動買いせず、しっかり吟味せねばならない、と思っていたので、これはユニクロのメイン事業にとってもよい循環になるのだろう。
しかしユニクロほどの高品質でない服は、何度か着たらへたってしまったり、形が崩れたりしてしまいがちだ。
そんな時、昨日紹介した「魔法のスカート」のような、素敵なパッチワーク衣類として生まれ変わったらいいのにな、などと考えてしまった。