プネーとムンバイーを結ぶ特急列車デッカン・クイーン、88歳に

 

Posted on 02 Jun 2018 21:00 in トラベル・インド by Yoko Deshmukh

「デッカンの女王」にふさわしい、堂々たる姿です。



Image from Pune 365.
 

ムンバイーとプネーを、およそ3時間で結ぶ特急列車、「デッカン・クイーン(Deccan Queen)/デッカン・キ・ラーニー(Dekkhan Ki Rani)」は1930年6月1日、当時としては鳴り物入りの、鉄道史に名を遺す重要な列車として運行を開始、今年88歳になった。
「Mid-Day」電子版が、その歴史を伝えた。

Iconic Mumbai-Pune Deluxe Train Deccan Queen Celebrates 88th Anniversary - Mid-Day

当時、英領インドの「グレート・インディアン・ペニンシュラ鉄道(Great Indian Peninsula Railway)」が開設した特別列車は当初、7両編成で上下2本あり、うち1本はスカーレット色の枠にシルバーの塗装を、もう1本はゴールド枠にロイヤルブルーで塗装されていた。
貨車の台枠はイングランドで組み立てられ、車体はマトゥンガ(Matunga)の工場で組み立てられていた。

デッカン・クイーンは当初、主にイギリス人や外国人、および富裕層インド人のみが対象となる1等と2等の乗客専用の列車だったが、1949年に1等が廃止され、それまでの2等を1等として運用、1955年6月からは初めて3等が導入され、1974年4月まで運用された。
連結車両数は徐々に増え、現在は17両編成となっている。

ダイニングカーは最大32名にテーブルサービスを提供できるようになっており、電子レンジ、冷凍庫、トースターなどを備えており、その快適性やサービスの質向上に絶え間ない努力が投じられている。

わたしは最近、デッカン・クイーンへの乗車はかなりご無沙汰しているが、現在でももちろん、ムンバイーとプネーを往復する人々のために現役で運行し続けている。
たとえば、職場がムンバイーにあり、自宅はプネーという人々も相当数いらっしゃり、朝一番のデッカン・クイーン(午前7時15分発)に乗り込み、夕方のデッカン・クイーンで帰宅するので、そのような方々には通勤パスが用意されている。

Rates of monthly passes for suburban trains double - The Times of India

通常のチケットの料金(片道)
Deccan Queen 12123 IRCTC Fare Enquiry - Railway Enquiry(インド鉄道)





        



About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



Share it with


User Comments