モンスーン到来まで秒読み、今年こそ大穴のない安全な道路へ、しかも国産で
Posted on 01 Jun 2018 21:00 in トラベル・インド by Yoko Deshmukh
写真はムンバイー国際空港へ続く道路です。ここはずっときれいなまま。
灼熱の暑さがピークとなり、モンスーンの到来を待ちわびているムンバイーとプネー。
今週の前半、ケーララ州には到達との一報が入り、またこの数日、プネーは曇りがちの蒸し暑い日々となっているということなので(現在、筆者は福岡に滞在しているので、プネーにいる家人談)、マハーラーシュトラ州が雨の恵みを受けられるのも秒読みと言えそうだ※。
ところがモンスーンの雨が本格的に到来すると、現在プネーやムンバイーなどの都市でアスファルトに使用されている材料が劣悪なためか、すぐに浸水してところどころに大きな亀裂や穴が開いてしまい、道路の汚れや交通への影響、そして運転者への危険を及ぼす結果になっている。
しかもモンスーンの雨の中、道路建設時と同じホットアスファルトを使っていては簡単に修復することはできない。
このためムンバイー自治体(Brihanmumbai Municipal Corporation:BMC)では、開いた穴をまず水で満たし、そこにアスファルトを流し込む「コールドミックス」と呼ばれる手法を導入しつつ、この深刻な穴問題に独自に取り組んでいるとして、「Indian Express」電子版が伝えていた。
To fix potholes, BMC plans to manufacture mixtures at its Worli plant at reduced cost - Indian Express
これまでBMCではオーストリアとイスラエルからコールドミックス専用のアスファルトを取り寄せて用いていた。
しかしこの度、ムンバイー南側のウォーリ(Worli)地区にコールドミックス用アスファルトのプラントを建て、原料をドイツの会社から輸入することで、これまでキロ当たり170ルピーで輸入していたアスファルトを同28ルピーまで、大幅にコスト削減する方策を図る。
ムンバイー製のコールドミックス用アスファルトは最近、ダーダーバイ・ナオロージ・ロード(DN Road)で試用された。
1年間の耐久試験に合格したら、市全域に展開するとしている。
BMCでは、ムンバイー中の道路修繕のためには、およそ1万1,000トンのコールドミックス用アスファルトが必要とされており、ウォーリの工場では今年中に2万5,000トンの生産を目指している。
※6月1日夕、プネーには雨が降ってきたとの一報が。
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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