ムンバイーのチャーイワラーが教えてくれる、それぞれの幸福の定義

 

Posted on 27 Apr 2018 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh

写真は西部マハーラーシュトリアンにとっての「バーガー」、ワダパオです。



Facebookページ「Humans of Bombay」に、次のようなストーリーが投稿されていて、幸福の意味を考えさせられた。



 

「マクドナルド」と聞いて、特に日本に住むわたしたちが連想するのは、食事を取る十分な時間がないときにもさっと食べられるファストフード点だ。

バーガー(サンドイッチ)1個に最低でも50ルピーの値がついているインドのマクドナルドはこれよりも少し敷居が高く、一般の食堂よりも高級なイメージがある。

「McDonald's India」メニュー

当然、所得水準の低い多くの人にとっては、マクドナルドでの食事は夢のような話であることはうなずける。

この「Humans of Bombay」投稿では、茶店(チャーイ・タパリ)を経営する男性と、マクドナルドとの心温まるストーリーを紹介していたので、要約を記す。

「近くの大きなホテルで何らかの催事が行われていたようで、昼食後に多くの人がチャーイを求めてくれた。その日は通常1カ月の売り上げに匹敵するほど稼げたので、妻と子供たちを連れてマクドナルドに行った。子供にはおもちゃのセットを買ってあげたら、私をまるでヒーローのように見上げるのさ。人生で最高に幸せの日だったよ。」

日々、当然のものとして特に関心を払っていないようなことが、ほかの誰かにとっては贅沢なことかもしれない。
その瞬間の喜びや悲しみ、愛する人と過ごす時間を、じっくりと味わいたい。





      



About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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