マハーラーシュトラ州プラスチック禁止令:例外商品はリサイクルで返金

 

Posted on 26 Mar 2018 21:00 in インドビジネス by Yoko Deshmukh

日常生活に欠かせないかのように思えたビニール袋をはじめとして、プラスチックのない世界に戻るとはどんなものなのだろうかと、イメージトレーニングをしています。



※世の中はプラスチック製品であふれている。
写真はバンコクのチャトゥチャック市場にて。
 

マハーラーシュトラ州内全域で、プラスチックの全面禁止令の施行まで秒読みとなってきた。

これに伴い、市民生活への浸透を理由に例外的に販売が許可されることになったビニールパウチ入りミルクは50パイサ、ペットボトル入り飲料は1ルピーの値上がりが見込まれている。
「The Times of India」電子版が伝えた。

Soon, pay 50 paise recycling charge on milk packet - The Times of India

ただし、中身を消費した後のミルクパウチやペットボトルを洗浄してリサイクル業者に返却すると、それぞれ50パイサ、1ルピーが返金される仕組みになっているようだ。

州政府では、2016年制定の「プラスチック廃棄物管理規則(Plastic Waste Management Rules, 2016)」に基づき、州内にプラスチック廃棄物回収システムの確立を急ぐとしている。

第一歩としてプラスチック製品メーカーには、プラスチック利用禁止令の発令後3カ月以内に、リサイクルを担う回収業者の手配や確保を行わなければ営業停止とする、事実上義務付けられるような方向に流れていきそうだ。

本日、数週間ぶりにスーパーマーケットに買い物に行ったところ、レジに「今後ビニール袋の配布を行いません。お客様各自でバッグをご用意ください」との貼り紙がしてあり、いよいよかと実感してきたところだ。
プラスチックを極力排除した生活がどのようなものになるのか、これまで体験したことのない未知の世界への入口に立った心持ちで、不安もありつつ、ドキドキ、ワクワクも感じている。

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About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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