世界最高地のアイススケートリンク、ラダック近郊に誕生
Posted on 01 Mar 2018 21:00 in インドスポーツ by Yoko Deshmukh
「南インド冬季競技大会」なるエキゾチックな名称の大会があることも初めて知りました。この世には知らないことだらけです。
※Photo source: Tsewang Rigzin to Ladakh In The Media on Facebook
オリンピックなどをはじめとする国際スポーツ競技大会は、例えばインド人選手と日本人選手が戦っているなどの特別な状況にならない限り、わたしにとっては日常の興味関心の範囲外にあり、リアルタイムで鑑賞することはほとんどない。
したがって、日本の選手が金メダルを獲得したというフィギュアスケート競技についても、ツイッターなどのSNS上で知り、「そうか。よかったな」ぐらいの感想しか持てない。
強いて言うと、フィギュアスケート競技で使用される音楽は好きなものが多いので、視聴することがある際には記録している。
そんなスポーツに対しては冷めた視線をしか送ることのできないわたしの心が少し動いた話題を、「The Times of India」で見つけた。
Firm behind Gurugram arena sets up ‘highest’ ice rink in Leh - The Times of India
ラダックに、世界最高地にあるアイススケートリンクが完成した、という話題だが、その見出しをクリックして記事を読んでみると、デリー近郊のグルガオン(Gurgaon)には6年前から、通年使える氷上スポーツ施設(アイススケートリンク)があったことを初めて知った。
その施設とは「バード・グループ(Bird Group)」という企業が運営している「iSKATE」。
iSKATE
アイススケート Iskate Bar in アンビエンスモール - JANNA
かつてプネーにも、インオービット(Inorbit)というショッピングモールに、マイナス30度の世界を体験できるアトラクションがあったが、いつの間にかなくなっていたので、「常夏の国にはコストが高すぎるのだろう」と考えていた。
ところが実際には、特に夏季はプネーよりもずっと暑くなるグルガオンのアイススケートリンクは大盛況のようだ。
このようにウィンタースポーツに対するインド国内の関心の高まりを受け、同じ会社がニューヨークに拠点を置く非営利団体、「The Hockey Foundation(THF)」と提携し、ラダックのチャングタング(Changthang)という地方、標高およそ4374メートルに、世界最高地のアイスリンクを新たに建設した。
長さ60メートル、幅30メートルの真新しいアイスリンクでは、竣工記念のホッケー試合が開催され、「世界最高のアイスホッケー試合」としてギネスブック入りする見込みだ。
iSKATEではこのほか、ウッタラカンド(Uttarakhand)州政府と協力し、デーラードゥン(Dehradun)にインド唯一の国際試合に通用するアイスリンクを復活させようと試みている。
デーラードゥンのアイスリンクは、2011年に開催された南アジア冬季競技大会(South Asian Winter Games)のために建設され、2,500人の観客を収用で来た。
しかし同州政府にこのリンクを維持管理する予算がなく、現在は閉鎖されている。
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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