プネーの野良くんたちに手を差し伸べるなら、この方法
Posted on 08 Dec 2017 21:00 in インドあれこれ by Yoko Deshmukh
世の中には、真摯に野良くんたちのことを考えている人が大勢いることが分かりました。
「プネー(やインドの都市)の路上を歩けば犬に当たる」と言えるほど、近所をちょっと散歩に出掛けるだけで、馴染みの野良犬2~3頭と挨拶することが日常だ。
そんな時、一緒にじゃれたり、遊びたいのはやまやまであるが、よく知らないこだと狂犬病などの病気を持っていないかは、やはり心配だ。
そんな時、「Vegan First」という記事で、心ある人に向けた「野良犬ケア」の提案を報じていて、なかなかできることではないが、参考にはしておきたいと思った。
7 Step Rescue Regime for Stray Dogs - Vegan First
まず、プネーには複数の動物愛護団体やNGOがある。
「Vegan First」では別の記事で、危険な状態の犬たちを見つけたらすぐに通報できる、こんなスマートフォンアプリを作った若者も紹介している。
This 26-year-old Indian Created an App for Animal Rescue - Vegan First
そうでない場合、「路上のバディ」たちのできる7つのステップとは、次のようなものだ。
1. 水を与える。年中暖かいプネー。特に真夏の乾燥した暑さにバテている犬たちに、水は一番のご馳走だろう。さらに夏季にはグルコースを混ぜた水を与えることを獣医は推奨している。
2. 寄生虫を駆除する。子犬の場合、ワクチン接種は体内の寄生虫がいないことが条件となる。獣医師と相談しながら、生後の週齢(2週間、4週間、6週間、8週間、10週間、12週間、以降6カ月までは毎月、その後は3カ月ごと)に応じて錠剤や液体の薬を投与する。
3. ワクチンを接種する。「路上のバディ」たちにとって最も怖いのは、何といっても狂犬病だ。獣医師に連絡して、予防接種を受けさせる。狂犬病の場合は毎年、その他の病気は7種類ワクチンを1回、注射する。
4. 去勢・避妊手術を施す。路上という過酷な環境で暮らす犬たちは、虐待や食料不足、強烈な日差しや容赦ない風雨にさらされる生涯を送ることになる。また生まれた子犬たちは激しい都市交通の犠牲者となる。手術後は体力が回復したら、もとの場所に必ず返さなければならない。
5. 写真を撮る。犬が行方不明になってしまった場合に、手がかりが得られるかもしれない。
6. 反射材つきの首輪を着けさせる。交通事故を防ぐ一助になるかもしれない。また首輪には既往症や連絡先を記載しておくとよい。
7. インド動物福祉局(Animal Welfare Board of India)にフィーダーカード(Feeder Card)を登録する。これにより、路上の犬に給餌することが法律で認められる。
注意すべきポイントとして、野良犬を勝手に別の地域に連れて行くことは法律で禁止されており、やむを得ない事態が発生した場合はインド動物福祉局にの指導を仰ぐこと、ダニやノミが多数たかっている場合は獣医師に相談すること、獣医師の相談なしに薬などを投与しないこと、野良犬の存在を歓迎していない人間が少ない場所で給餌すること、などを挙げている。
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Yoko Deshmukh
(日本語 | English)
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。
ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.
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