A Night in Shinjuku:同級生と言う存在のありがたさ

 

Posted on 05 Dec 2017 21:00 in ASKSiddhiのひとりごと by Yoko Deshmukh

とは言え、わたしのような者が同窓会をある程度、楽しめるようになったのも、インドに住んでいる、という最強のネタあってこそなのかもしれません。



東京で、高校の同級生2人と小さな飲み会をした。
寒波が緩み、ひんやりとした外気がむしろ心地よい夜だった。
待ち合わせは日本一の乗降客を記録している巨大駅、新宿の東口。
わたしを待ってくれた同級生は、同じく待ち合わせとおぼしき大勢の人々がひしめく中から、簡単に探し出すことができた。

ひとりは高校時代からの仲良しだ(とはいえ卒業後しばらくしてから連絡が途切れた時期が長かった)が、もうひとりは高校時代から知ってはいたものの、その後は1、2度、同窓会などの席で顔を合わせた程度の仲だ。
それでも2人とは、博多風の焼鳥を出すという店で冷えたビールを次々にお代わりしながら、現在住んでいる場所がプネーと東京であると言う地理的な距離も、高校卒業後の時間の長さも簡単に乗り越えて、自由気ままに会話を楽しむことができた。

父が亡くなってから数年来、年末年始は福岡で過ごすことが毎年恒例となっている。
年末年始と言うと、故郷に帰省する人がまだまだ多いので、このタイミングで開催される高校の同窓会に顔を出してみる機会が増えた。
高校時代から相変わらず内向的で目立たず、友達もほとんどいなかったわたしにとっては、卒業してから早くも20年が経った今、このような同窓会に出席している同級生のほとんどについて、逆にほぼ初対面感覚で話している。

当然だがみんな色々な職業に就いているが、中には同じ翻訳や通訳といった職種を選んだ人とも出会えて、ちょっとした異業種交流会のようでなかなか楽しい。
高校のころ友達がおらず、また卒業後も同級生との付き合いがほとんどなかったことが、かえって旧友に縛られることなく、分け隔てなく誰とでも話そう、という気持ちにさせてくれているような気がする。

今年も、年末に同窓会が開催されるようだ。
高校時代は3年間と短く、あまりよい思い出もなかったかもしれないが、同窓会や同級生同士の繋がりの強い学校だったようで、卒業後に末永く、このような新たな出会いを楽しめることは、今さらながらありがたい。

わたしも微力ながらも、いつかはインドやプネーをキーワードに、そのような場所づくりができたらいいな。





      



About the author

Yoko Deshmukh   (日本語 | English)         
インド・プネ在住歴10年以上の英日・日英フリーランス翻訳者、デシュムク陽子(Yoko Deshmukh)が運営しています。2003年9月30日からインドのプネに住んでいます。

ASKSiddhi is run by Yoko Deshmukh, a native Japanese freelance English - Japanese - English translator who lives in Pune since 30th September 2003.



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