12月20日、ジョン・ケリー(John Kelly)米国務長官が、リチャード・ラフール・ヴァルマ(Richard Rahul Verma)氏を来年1月から着任する在インド米国大使として任命、インド系米国人として初めての例となった。
インディア・トゥデイ他メディアが報じた。
46歳のヴァルマ氏は、難航を極めた民間原子力協定の米国議会通過に重要な役割を果たした人物として知られている。
ヴァルマ氏は来年1月前半に予定されているケリー米国務長官の訪印と合わせて、正式に着任する。
1月後半にはインドの政治上最も重要な儀式のひとつとされる、共和国記念日記念式典が開催される1月26日に、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領が国賓として招かれている。
近年、アメリカ最高峰のシンクタンクとされる「Centre for American Progress(センター・フォー・アメリカン・プログレス)」において、「India 2020」と題される米印協調プロジェクトを主導してきたヴァルマ氏は、2009年より2011年3月まで、オバマ大統領指名により米国国務省立法担当国務次官補を務め、国家安全保障や非拡散問題に豊富な経験を持つ弁護士としても知られている。
両親はともにインド出身で、分離独立時の混乱を生き抜いた世代だった。
在インド米国大使という地位は、在米外交官だったインド人女性による査証詐欺容疑に関連するスキャンダルなどが原因で、今年3月より空席のままとなっており、代理公使が諸業務を担っていた。
*Photo from India Today